2017年11月15日(水)

黒いシジュウカラ発見 国内初、つくばの植物園

頬黒く、突然変異

見つかった黒いシジュウカラ(国立科学博物館提供)
見つかった黒いシジュウカラ(国立科学博物館提供)

全身が黒いシジュウカラが、国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市)で見つかった。発見した同館の濱尾章二脊椎動物研究グループ長によると、これほど著しく黒い個体はかつてオランダで報告事例があるだけで、極めて珍しいという。

シジュウカラは、全国に分布し、平地や山地に生息する。一般的に頬が白く、胸から腹にかけてネクタイのように縦に黒い線が入っているのが特徴だ。

一方、今回見つかった個体は頬も黒く、全体が黒や灰色を帯びている。「遺伝子の突然変異であることは間違いない」(濱尾さん)が、詳細なメカニズムは解明されていない。

黒い個体は2月、濱尾さんらのグループが同植物園内で見つけ、細い糸で編まれたかすみ網を張って捕獲した。全長約13・6センチで、採血してDNA分析を行い、メスと確認。群れの中で行動していた。

黒い個体は昨年2〜3月にも同植物園内で来園者が見つけ、撮影していた。4〜7月ごろの繁殖期に同植物園から別の場所へ移動してしまうため、同植物園では約1年間、確認も捕獲もできなかった。

ほかの鳥と同様に繁殖地や越冬地は決まっているとみられ、濱尾さんは「今年も生きていれば、きっと植物園に戻って来るだろう」と話す。ただ、満1歳以上の死亡率は1年間で約50%といい、「可能性はまさに五分五分」だ。

濱尾さんは「こんなに黒いと、シジュウカラに同種のメスだと思ってもらえないかもしれない」としながらも、「今後何年見られるか、子孫を残すかについて興味が持たれる。子どもの色はどうなるのか知りたい」と期待していた。 (鈴木里未)

通常のシジュウカラ(国立科学博物館提供)
通常のシジュウカラ(国立科学博物館提供)

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2017 年
 11 月 24 日 (金)

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