2017年11月16日(木)

笠間の中3・小5、大嶋さん 姉妹で詩吟日本一

「魅力知って」

詩吟の全国大会を姉妹で制した大嶋知葉さん(右)と希海さん=笠間市内の自宅
詩吟の全国大会を姉妹で制した大嶋知葉さん(右)と希海さん=笠間市内の自宅

10月に岡山県で開かれた詩吟の全国大会(日本伝統文化吟友会主催)で、笠間市の大嶋知葉(かずは)さん(15)=笠間中3年=と希海(のぞみ)さん(11)=笠間小5年=の姉妹が吟詠の「少年」「幼年」の部で、そろって初優勝する快挙を達成した。詩吟歴35年で常磐流総師範の祖母、惠子さん(65)の指導により、頂点を目指してきた2人は「若い人にも詩吟の魅力を知ってほしい」と話している。

■初出場で快挙

「金竜(きんりゅう)山畔(さんぱん)江月(こうげつ)浮かぶ-」。荻生徂徠の高弟で江戸中期の儒者、服部南郭(なんかく)が夜の隅田川を小舟で下る様子をうたった一節だ。知葉、希海姉妹はこの漢詩を吟じ、栄冠をつかんだ。

観客席から見守った惠子さんは「言葉の間合い、抑揚が良く、情感があった。子音を母音に返してから、ふらつきなく低音へ落とせていた」と目を細める。

2人とも県予選、関東予選で1位となり、全国大会は初出場。少年の部は6人、幼年の部は5人の精鋭が集まった。

希海さんは「息が足らず、変なところで呼吸を入れてしまった。でも気持ちを切り替えた」、知葉さんは「声がかすれそうで怖かったが、途中で無になれた」と、それぞれ緊張の中、力を出し切った。

■祖母の指導で

「口が開いてない」。週1回の稽古が大会前には週3回に増え、惠子さんからの指導にも熱が入った。口をしっかり開くことで、母音の発声を徹底してきた。「詩吟は楽譜がない。何度も反復し習得しなければならない」と、時に厳しく経験を伝えた。

姉妹は惠子さんの影響で詩吟に興味を持ち、自主的に始めた。それぞれ10年目と5年目になる。

「おなかの底から大きな声を出すとすっきりする。詩の意味をかみしめながらうたえるのもいい」と、詩吟の魅力を話す知葉さん。希海さんは「(祖母や姉と)3人でできるのが楽しい」と笑顔を見せる。

■新たな目標へ

そろって日本一となり、地元のラジオ番組や笠間市のフェイスブックで紹介され、学校などでも声を掛けられることが多くなったという。希海さんは「これほど注目されたことがないので、うれしい」と素直に喜ぶ。

知葉さんは「優勝をきっかけに、若い人が詩吟に関心を持ってくれたらうれしい」と期待。惠子さんの雅号「惠城」を継ぐという新たな目標を掲げ、「(祖母に)少しでも近づきたい」と意欲を見せる。
(今井俊太郎)

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