精緻な幾何学文様 荒田耕治作陶展が開幕 水戸
精緻な幾何学文様の作風で知られる笠間市在住の陶芸家、荒田耕治さん(79)の世界を紹介する「荒田耕治作陶展」(茨城新聞社主催)が16日、水戸市泉町1丁目の京成百貨店ギャラリーで開幕した。シャープな線形の幾何学文様や、湧き上がる雲のような曲線文様を彫り込んだ花器や壺などが、来場者を魅了している。会期は22日まで。
荒田さんは北海道旭川市出身で本県窯業指導所の第1期研修生。1968年に現在の地に築窯した。70年代後半から日本伝統工芸展を中心に作品を発表し、81年には第6回日本陶芸展で文部大臣賞に輝く。今年6月には「日本美術の発見」をテーマにロンドンで開催された公募展で、出品作が準大賞に選ばれた。また茨城工芸会会長を務めるなど、若手の育成にも尽力した。現在、同会顧問。
同店での個展開催は11年ぶり。万華鏡に着想を得た幾何学文様をはじめ、雲をイメージし「雲流文様」「雲海文様」と称する文様の壺や花器、酒器など約100点を出品した。ロンドンの公募展受賞作「幾何学文様壺」も含まれる。
荒田さんは「幾何学文様を中心にめりはりの利いた明るいモダン調の作品を数多くそろえた。来年は80歳になるが、これからも頑張って作陶を続けたい」と意欲を示した。
開幕に先立ち、荒田さんと、水戸京成百貨店の斎藤貢社長、茨城新聞社の井坂幸雄常務らがテープカットを行った。(沢畑浩二)
荒田さんは北海道旭川市出身で本県窯業指導所の第1期研修生。1968年に現在の地に築窯した。70年代後半から日本伝統工芸展を中心に作品を発表し、81年には第6回日本陶芸展で文部大臣賞に輝く。今年6月には「日本美術の発見」をテーマにロンドンで開催された公募展で、出品作が準大賞に選ばれた。また茨城工芸会会長を務めるなど、若手の育成にも尽力した。現在、同会顧問。
同店での個展開催は11年ぶり。万華鏡に着想を得た幾何学文様をはじめ、雲をイメージし「雲流文様」「雲海文様」と称する文様の壺や花器、酒器など約100点を出品した。ロンドンの公募展受賞作「幾何学文様壺」も含まれる。
荒田さんは「幾何学文様を中心にめりはりの利いた明るいモダン調の作品を数多くそろえた。来年は80歳になるが、これからも頑張って作陶を続けたい」と意欲を示した。
開幕に先立ち、荒田さんと、水戸京成百貨店の斎藤貢社長、茨城新聞社の井坂幸雄常務らがテープカットを行った。(沢畑浩二)