2017年11月17日(金)

「認知症456(すごろく)」に熱視線 水戸市、体験者700人突破

広がる活用の場 地域で高齢者支える

「認知症456」を体験する参加者=水戸市千波町
「認知症456」を体験する参加者=水戸市千波町

認知症患者に対する理解や支援を促す水戸市の「認知症456(すごろく)」の活用が広がっている。体験者数は今月に入り、延べ700人を突破。優れたデザインの製品や活動に贈られる「いばらきデザインセレクション」にも選定された。少子高齢化が進む中、地域で高齢者を支える仕組みづくりのツールとしても注目が集まっている。

すごろくでは各マス目に「友達との約束を忘れた」「夕飯で鍋を焦がした」など認知症患者の行動を紹介し、症状の進行が追体験できる仕組み。さらに「野菜の名前を10個言う」「座ったまま、もも上げ10回」など参加者が脳トレや軽い体操なども行うのが特徴だ。

水戸市民や高齢者を支援する市東部高齢者支援センター(同市吉沼町)が1月、地域住民らの協力を得て作成。市が市内全域での活用を決め、現在では東部を含む市内全8カ所の高齢者支援センターで活用を拡大している。東部センターによると、県内外の市町村からの問い合わせも多く寄せられているという。

高齢化が進む中、すごろくの体験者に加え、司会進行役(ファシリテーター)を担う「すごろくマスター」認定も増えている。毎月第3日曜に東部センターによる認定講座が開かれ、認定者はこれまでに約180人に上っている。

また、本年度のいばらきデザインセレクションにも選定。「グループで遊び学ぶというコトの提案とともに、地域社会の認知症の理解促進・ネットワークづくりに貢献している」と、高い評価を受けた。

東部センターの塙のぞみセンター長は「認知症の方が地域で暮らしていくためには、家族だけでなく地域で支え合える仕組みが必要。認知症の理解を促すツールとして、今後も活用の場を広げていきたい」と力を込めた。東部センター(電)029(246)6216
(前島智仁)

全国・世界のニュース

2018 年
 12 月 12 日 (水)

メニュー
投稿・読者参加
サービス