自動運転の実用性検証 常陸太田、道の駅拠点に
常陸太田市下河合町の道の駅ひたちおおたを拠点にした国土交通省の自動運転サービス実証実験が18日、始まった。高齢化が進む中山間地域の住民の交通手段や物流を確保するのが狙い。25日までの8日間、安全性やコストのほか、既存公共交通との相乗効果などを検証する。
実験ルートは同道の駅発着で4カ所の停留所を経由する約3・2キロのコース。ヤマハ発動機が開発した7人乗りカートタイプの車両を使い、埋設した電磁誘導線からの磁力を感知して走行する。自動運転時の速度は時速12キロ程度。19日からは1日6便運行し、募集した市民モニターが乗車して乗り心地を確かめる。
同省は2020年の実用化を目指し、全国の道の駅など13カ所で9月から順次実験を進めている。実験には技術的な検証を行うため同省が拠点を選んだ5カ所の「地域指定型」と、地域からの提案を基に、主にビジネスモデルを検討する8カ所の「公募型」があり、「公募型」での実験は今回が初めて。
同市は同道の駅を拠点に昨年9月から週2回、高速バスを使って農作物を都内に出荷する貨客混載事業に取り組んでいる。21日と23日にはルート中の2カ所で農作物を集荷し、高速バスに積み込む実験も行う。
初日は同道の駅で開始式や試乗会が行われ、石井啓一国土交通相や梶山弘志地方創生担当相などが出席。石井大臣は「2020年の実現を目指し、省を挙げて取り組みを進めたい」とあいさつ。
大久保太一常陸太田市長は「農家の生産性向上、高齢者の外出支援などの効果を生む、新しい交通システムの構築に期待する」と述べた。 (長洲光司)
実験ルートは同道の駅発着で4カ所の停留所を経由する約3・2キロのコース。ヤマハ発動機が開発した7人乗りカートタイプの車両を使い、埋設した電磁誘導線からの磁力を感知して走行する。自動運転時の速度は時速12キロ程度。19日からは1日6便運行し、募集した市民モニターが乗車して乗り心地を確かめる。
同省は2020年の実用化を目指し、全国の道の駅など13カ所で9月から順次実験を進めている。実験には技術的な検証を行うため同省が拠点を選んだ5カ所の「地域指定型」と、地域からの提案を基に、主にビジネスモデルを検討する8カ所の「公募型」があり、「公募型」での実験は今回が初めて。
同市は同道の駅を拠点に昨年9月から週2回、高速バスを使って農作物を都内に出荷する貨客混載事業に取り組んでいる。21日と23日にはルート中の2カ所で農作物を集荷し、高速バスに積み込む実験も行う。
初日は同道の駅で開始式や試乗会が行われ、石井啓一国土交通相や梶山弘志地方創生担当相などが出席。石井大臣は「2020年の実現を目指し、省を挙げて取り組みを進めたい」とあいさつ。
大久保太一常陸太田市長は「農家の生産性向上、高齢者の外出支援などの効果を生む、新しい交通システムの構築に期待する」と述べた。 (長洲光司)