2017年11月30日(木)

小田城跡の本丸外に土塁発見 16世紀後半、拡張工事か つくば

新たに土塁跡が見つかった小田城跡で、盛り土した部分を指すつくば市の担当者=同市小田
新たに土塁跡が見つかった小田城跡で、盛り土した部分を指すつくば市の担当者=同市小田

つくば市は29日、国指定史跡「小田城跡」(同市小田)で取り組む本年度の発掘調査で、新たに本丸外の西側に土塁跡を見つけたと発表した。16世紀後半ごろに改修工事を行った痕跡で、城の外郭を約10メートル拡張し、防御施設の土塁を築いていた。市文化財課は「戦いが激しくなり、城を強化した」とみている。

同課によると、改修工事は盛り土で整地し、その上に土塁を築いていた。古い時代の黒色の土の上に、新しい時代の黄色い土を確認。土塁の高さは数メートルはあったという。改修工事は外敵の侵入を防ぐために行われたと推測され、同課は「戦乱の中、守りを固めることが必要だったのでは」としている。

調査では、排水のために造られた窪地や、曲輪(くるわ)と呼ばれる堀に囲まれた区画を仕切る溝跡も確認した。

小田城跡は、鎌倉時代から戦国時代にかけて常陸国南部に勢力を持った小田氏の居城跡。広さは東西500メートル、南北600メートル。戦国時代後期に激しい攻防戦が繰り返され、関ケ原の合戦後、廃城となった。

鎌倉時代から400年近く同じ場所で使われてきた城は全国的に珍しく、1935年に約21・5ヘクタールが国史跡に指定され、2009年に復元整備が始まった。昨年4月には、本丸跡を歴史公園に整備した「小田城跡歴史ひろば」が開園した。

市は調査を踏まえ、12月2日に市民向けの現地説明会を開く。午前10時半からと午後1時半からの2回を予定。各約1時間。無料。申し込み不要。雨天時は9日に延期する。 (高阿田総司)

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