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三森さん(水戸市出身)、夫人役に意欲 ミュージカル、メリー・ポピンズ

製作発表で歌唱披露した三森千愛さん(左端)などキャストら=都内
製作発表で歌唱披露した三森千愛さん(左端)などキャストら=都内
製作発表に出席した三森千愛さん=都内
製作発表に出席した三森千愛さん=都内


2018年3月に東急シアターオーブ(東京)で開幕する日本キャスト初演のミュージカル「メリー・ポピンズ」に水戸市出身の女優、三森(みつもり)千愛(ちあき)さん(34)が、メインキャストのウィニフレッド・バンクス役で出演する。東京都内で製作発表が開かれ、三森さんは「バンクス夫人の子どもたちや夫を愛する気持ちを芯に持って演じたい」と抱負を語った。

日本上演に向け、計画が始動して約10年。メリー役に濱田めぐみさんと平原綾香さんなど3年にわたるオーディションの末に選ばれた俳優陣がそろう。決定の知らせを受け「思わず叫んでしまった」と三森さん。製作発表では、舞台版オリジナルの速いテンポで歌う歌詞も難なくこなし、「町を歩いていてもつぶやいていた」と笑う。

同作は、ディズニーと、「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」など大ヒットミュージカルを生んだプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュ氏が映画と原作小説を基に共同製作。2004年の初演以降、ウエストエンドやブロードウェイをはじめ世界10カ国以上で上演されてきた。

イギリスの上流階級の銀行家、バンクス一家に家庭教師として現れたメリー・ポピンズ。忘れられない冒険をしながら、子どもたちと家族がメリーの不思議な力に巻き込まれ変わっていく。「おもちゃ箱をひっくり返したようにきらきらした物語。家族の愛と絆が強く描かれている」という舞台は「チム・チム・チェリー」など名曲はもちろん、新曲を加え、華やかで迫力あるダンスで届けられる。

バンクス夫人は、強い夫の陰で自分を出せずにいる控えめな性格。メリーと出会い、「愛する子ども、家族を救いたいとの思いが行動になり、女性や妻として変わっていける役」と役の魅力を話す。

キャメロン氏が手掛けたミュージカルには3作目の参加で、どの作品も「一人一人の人間のリアルな生きざまを表現することが求められている」という。小さい頃からミュージカル映画が大好きで、中でも日常的に見ていた同作。メリーに手紙を書いたりした思い出深い作品で念願の役に挑む。「多くの世代の方に見ていただき、心に残る素晴らしい作品になるよう努めたい」

公演は来年3月25日〜5月7日。5月には大阪公演を予定。チケットは先着先行分が発売中で、16日から一般販売が開始。問い合わせはホリプロチケットセンター(電)03(3490)4949。 (大貫璃未)

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