次の記事:大井川知事「記憶一切ない」

潮来の食見つめて 地元出身のシェフ・眞中さん、中学校巡回し食育活動

中学生と一緒に自らが監修した給食を食べる眞中秀幸さん(中央)=潮来市潮来
中学生と一緒に自らが監修した給食を食べる眞中秀幸さん(中央)=潮来市潮来


潮来市の食材の魅力、食の未来を地元の人たちに見つめ直してもらおうと、同市出身のイタリア料理シェフの眞中秀幸さん(50)は本年度、地元の中学校を巡回する食育活動などを続けている。同市内の市立幼稚園と小中学校では、眞中さん監修の地元食材を使った給食を定期的に提供。眞中さんは、生徒と机を並べて語り合いながら給食を食べ、地元の食材や食文化、農業の大切さについて講演している。


6日、眞中さんの母校、同市潮来の市立潮来第一中学校で、眞中さんと生徒たちが笑顔で給食を食べる姿があった。メニューは同市産コシヒカリや、霞ケ浦のシラウオのオリーブオイル和(あ)え、カブやコマツナなどの同市産野菜たっぷりのミネストローネなど、同市の冬の味覚を堪能でき、栄養バランスも抜群の料理が並んだ。生徒たちを前に眞中さんは「僕はただメニューを考えているだけ。農家と給食センターなどたくさんの方が作ってくれていることを感謝して食べてほしい」と呼び掛けた。

給食後は「潮来食材の魅力と未来」と題し、眞中さんが講演。同校が母校の眞中さん。後輩たちに、市内2500人分の給食を作る大変さや、農業が稲作中心の同市で、市産野菜だけを使うという厳しい制約の中で給食を実現させるまでの、生産者たちとの協力体制や苦労など語った。

3年生の城之内大和さん(15)は「今まで潮来や茨城の野菜だとか意識してなかったが、これからは考えて食べてみたい」と話した。

農家や給食センターと話し合いを重ねながら、1年間を通じて実践する地元での取り組みは「子どもたちへの食育という観点だけでなく、地域全体で食の未来を見つめ直すことに意味がある」と眞中さん。

農家の経済効果や、仕事への向き合い方の変化についても「一回きりでなく継続して農家と話し合い、ようやく地域に思いを伝えられたかなと思っている」と手応えを語った。

眞中さんによる給食レシピ考案や講演会は、同市教育委員会との共同事業「学校で美味(おい)しい潮来野菜を食べたい事業」の一環。

(三次豪)


まなか・ひでゆき 1967年、潮来市生まれ。高校卒業後に上京して料理の道に進み、現在は表参道の2店舗のイタリア料理店オーナーシェフとして活躍。いばらき大使やいばらき食のアンバサダー、水郷いたこ大使を務め、昨今は食育活動にも力を入れている。

最近の記事

茨城の求人情報

グループホームの計画作成担当者 ケアマネジャー/介護職員兼務 【グループホーム シニアライフまかべ】
 エリア:茨城県
雇用形態:正社員
  給与:月給25万3,000円~32万8,000円

【仕事内容】グループホームの 計画作成担当者 ケアマネジャー 認知症があり介護が必要な高齢者の生活をサポートし、生活する力を引き出すことを目指しています。(グループホーム シニアライフまかべは2ユニット/定員18名のグループホームです。) <計画作成業務> ・ケアプランの作成 ・ご利用者やご家族、関係先との連絡 <介護業務> ・入居者自身で行えないことの介助 ・入居者自身で行えることの支援 ...

スポンサー:求人ボックス

全国・世界のニュース