脱線想定し対応訓練 関東鉄道常総線
関東鉄道(土浦市)は15日、常総市水海道高野町の常総線水海道車両基地で、脱線事故を想定した対応訓練を行った。同社と常総広域消防本部、常総警察署などから計約160人が参加。互いに連携を取りながら、乗客の避難誘導や応急復旧の手順などを確認した。
訓練は、遮断機が下りた踏切を車が突破して衝突したため列車が脱線。車を運転していた高齢男性が重体となり、乗客15人のうち1人がけがをしたとの想定で行われた。
運転士は速やかに現場の状況を把握し、状況を運転司令室に連絡。駆け付けた救急隊員は車に閉じ込められた高齢男性を救出し、救急車で病院に搬送した。
警察官と同社社員は、はしごを使って車両前面の扉から降りた乗客15人を避難誘導。対策本部はスマートフォンで撮影された現場の映像を見て復旧作業を指示した。
脱線復旧では、作業員が声を掛け合いながら油圧ジャッキを取り付け、重さ約30トンの車両を15センチほど浮かせて線路に戻した。脱落した遮断機はクレーンを使って戻し、最後に正常に動くか確認した。
同社によると、訓練は下妻市で8月に起きた実際の事故を基にした。同社鉄道部の高橋真一部長は「警察、消防との連携が確認でき、有意義な訓練だった。事故はさまざまなシチュエーションで起きるので、対応できるように訓練を重ねていきたい」と話した。 (今橋憲正)
訓練は、遮断機が下りた踏切を車が突破して衝突したため列車が脱線。車を運転していた高齢男性が重体となり、乗客15人のうち1人がけがをしたとの想定で行われた。
運転士は速やかに現場の状況を把握し、状況を運転司令室に連絡。駆け付けた救急隊員は車に閉じ込められた高齢男性を救出し、救急車で病院に搬送した。
警察官と同社社員は、はしごを使って車両前面の扉から降りた乗客15人を避難誘導。対策本部はスマートフォンで撮影された現場の映像を見て復旧作業を指示した。
脱線復旧では、作業員が声を掛け合いながら油圧ジャッキを取り付け、重さ約30トンの車両を15センチほど浮かせて線路に戻した。脱落した遮断機はクレーンを使って戻し、最後に正常に動くか確認した。
同社によると、訓練は下妻市で8月に起きた実際の事故を基にした。同社鉄道部の高橋真一部長は「警察、消防との連携が確認でき、有意義な訓練だった。事故はさまざまなシチュエーションで起きるので、対応できるように訓練を重ねていきたい」と話した。 (今橋憲正)