2018年1月11日(木)

図書館で野鳥観察 北茨城・大北川沿い

屋上活用、愛好団体が協力

図書館の立地環境を生かしたバードウオッチングのイベント=北茨城市磯原町磯原
図書館の立地環境を生かしたバードウオッチングのイベント=北茨城市磯原町磯原

北茨城市立図書館(同市磯原町磯原)は「バードウオッチングできる図書館」として人気を呼んでいる。災害時の一時避難所の機能を持つ屋上と、大北川が近くを流れる立地環境を生かし、地元のバードウオッチング愛好者グループが協力する。本を借りながら気軽に参加できるイベントとして好評だ。

図書館は2016年、老朽化に伴って建て替えられた。鉄筋コンクリート一部鉄骨造り2階建てで、コミュニティーづくりの拠点、災害時の一時避難所の機能を併せ持つ。屋上の高さは約9メートルで、通常は開放していない。

近くを流れる大北川の周辺は見通しが良く、外敵をすぐ発見できることから、鳥が羽を休めるには都合が良い場所という。河口にも近く、1年を通して多くの野鳥が観察できる。

同市の野鳥愛好者らでつくる「かもめの仲間」(緑川祐二会長、会員15人)は以前から月1回のペースで大北川沿いでバードウオッチングを実施し、昨年1年間で62種類の野鳥を確認した。

同グループと協力し、16年11月に初めて屋上を開放した。本を借りにきた親子連れなど約50人が野鳥観察を楽しんだ。

▽紹介板を設置
観察会は季節ごとに年4回計画。図書館は双眼鏡を購入し、屋上から見られる野鳥の紹介板を屋上に設置した。実施日には、図鑑や写真集など鳥に関係する図書約100種類をそろえた特設コーナーも設ける。

屋上だけでなく、大北川沿いに完成したウオーキングロードを観察場所に加えた。参加者が100人を超えることもあり、日本初のプロバードウオッチャーの「鳥くん」こと永井真人さんの講演会では、定員を超える盛況ぶりだった。

▽分かりやすく
昨年11月の「バードウォッチングの会」には約50人が参加した。ウオーキングロードに出て双眼鏡の扱い方などを習い、大北川沿いを歩いて鳥の姿を追いながら鳴き声などを観察。図書館に戻って屋上に上がり、同グループのメンバーが望遠鏡で捉えた野鳥を素早く参加者に紹介した。

緑川会長は「野鳥に詳しくない人にも分かりやすい説明を心掛けている。素晴らしい自然環境が保存できるよう役立ちたい」と協力を続けていく考えだ。

バードウオッチングは、図書館建設の基本方針であるコミュニティーの場とボランティア活動の場を実現している。佐藤裕之館長は「さまざまなアイデアを組み合わせ、新しい図書館のイメージをつくりだしたい」と意気込んでいる。

次回は2月4日を予定している。  (飯田勉)

全国・世界のニュース

2018 年
 7 月 23 日 (月)

メニュー
投稿・読者参加
サービス