2018年1月14日(日)

土浦市、どんど焼き廃止 プラごみ分別「困難」

30年続く伝統行事 市民残念「仕方ない」

土浦市の桜川河川敷で行われてきた「どんど焼き」。今年から取りやめとなる=同市佐野子
土浦市の桜川河川敷で行われてきた「どんど焼き」。今年から取りやめとなる=同市佐野子

土浦市は、1年間の無病息災を願って正月飾りを燃やす「どんど焼き」の開催を今年から取りやめる。30年以上続く伝統行事だが、燃やす正月飾りに含まれるプラスチックやビニールを完全に分別することが難しいと判断した。市民からは「さみしいが仕方ない」と残念がる声も寄せられているという。

どんど焼きを主催する市立博物館によると、教育普及事業として、小正月(1月15日前後)にどんど焼きを同市佐野子の桜川河川敷で毎年行ってきた。市民数百人が、持ち寄ったしめ縄や門松などの正月飾りを焼き、最後に餅を焼いて食べていた。

どんど焼きは「火にあたると風邪をひかない」という言い伝えがあり、かつてはどこの地域でも行われていたが次第に開催が減っている。伝統文化継承のため、同市郷土資料館が1980年ごろに復活。市立博物館が引き継いできた。

しかし同館の担当者は「近年、正月飾りにプラスチックなど屋外で燃やせない素材が多く使われるようになり、持ち寄る市民にも分別を呼び掛けてきたが、全てを分別して燃やすことが困難になった。公的機関の主催としては廃止せざるを得ない」と苦しい胸の内を明かした。

同館は市広報誌やホームページで、市民に対し、正月飾りは分別の上、家庭ごみとして自治体の収集に出すなど各自での対応を求めている。正月飾りの処分方法として「塩を振り清めてから、紙などにくるんで、大きなものは小さく切って(収集に)出してほしい」と説明している。

どんど焼きは「鳥追い」「ワーホイ」とも呼ばれ、県内各地で行われてきた。今年も子ども会や団体、自治会の主催で実施予定の地域もある。(綿引正雄)

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