2018年1月14日(日)

鈴木隆行さん引退試合 声援背にピッチ疾走

華々しく幕引き

涙を流してあいさつする鈴木隆行さん=ケーズデンキスタジアム
涙を流してあいさつする鈴木隆行さん=ケーズデンキスタジアム

J1鹿島やJ2水戸でプレーした元日本代表FW鈴木隆行さんの引退試合が13日、ケーズデンキスタジアム水戸で行われ、5カ国11クラブを股に掛けた21年間の現役生活にピリオドを打った。鈴木さんは前半、水戸OBなどで編成した「MITO SELECTIONS」でプレー。前半5分に右クロスを頭で決め、同33分には自ら得たPKを決めた。後半は日本代表で苦楽を味わった選手らで組んだ「SUZUKI FRIENDS」でプレーし3得点。6-6で迎えたロスタイムには、決勝点となるPKを決めた。

■思いこみ上げ涙

思い入れのある地元クラブで、華々しくプロのキャリアを締めくくった。引退から2年越しで実現した引退試合。鈴木さんは前半2得点、後半3得点と詰め掛けた観衆の期待に応える活躍だった。現役とOBの名選手が集結した90分間をフル出場し、「たくさんの素晴らしい選手と一緒にプレーできて楽しかった」と感慨深げだった。

2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会1次リーグ初戦のベルギー戦。右足の爪先で得点を挙げて日本中が歓喜に沸いた。泥くさく体の強さを生かしたポストプレーを武器に、世界を渡り歩いた。高卒での鹿島入団から決して順風満帆なプロ生活ではなかったが、常に挑戦する姿勢を貫いて日本代表定着へのステップアップにつなげた。

本人は周囲の支えに感謝し、「21年間つらいことばかりだった。いろんな人に助けられて続けることができた」と言った。かつての戦友とプレーしたことでさまざまな思いがこみ上げ、「昔のことはほとんど思い出さないタイプだが、感動した」と試合後のセレモニーでは涙がこぼれた。

引退後、緊迫した試合で得点する夢を見ることがあった。選手としてプレーできないさみしさを抱えたままだった。しかし完全燃焼した一戦を終え、「きょう、ここで区切りが付いた」と心に変化があった。思い残すことは、もうなくなった。

将来はプロクラブでの監督が目標だ。「死ぬまで勉強。世界に出ていく監督になりたいと強く思っている」とし、かつて所属したチームに「いつか恩返しできるようにという思いがずっと心の中にある」とも言った。鈴木隆行「第2章」は始まったばかりだ。 (岡田恭平)

SUZUKI FRIENDS 7-6 MITO SELECTIONS
3-3
4-3

▽得点者
【S】中山(前3分)ジェイソン2(前18分、同43分)鈴木3(後7分、同44分、同48分)柳沢(後30分)
【M】山村(前3分)鈴木2(前5分、同33分)岡本(後21分)樹森(後23分)常盤(後36分)

SUZUKI FRIENDS-MITO SELECTIONS 前半、シュートを放つ鈴木隆行さん=ケーズデンキスタジアム、菊地克仁撮影
SUZUKI FRIENDS-MITO SELECTIONS 前半、シュートを放つ鈴木隆行さん=ケーズデンキスタジアム、菊地克仁撮影

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