2018年2月2日(金)

難病患者向け意思伝達装置開発 今春販売

サイバーダイン 

サイバーダインが開発した意思伝達装置「Cyin」(同社提供)
サイバーダインが開発した意思伝達装置「Cyin」(同社提供)

ロボットスーツ「HAL(ハル)」を製造・販売するサイバーダイン(つくば市、山海嘉之社長)は、会話や身体動作が著しく困難な筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの難病患者向けに、意思伝達や機器操作を可能にする装置「Cyin(サイン)」を開発した。医療機器として治療に使用されているHAL医療用下肢タイプで培った技術を応用した新製品で、今春に市販する。福祉用を皮切りにシリーズ展開を目指していく。 

サイン福祉用は手のひらサイズで、パソコンなどの端末につないで使用する。HALと同様に、使用者が動作意思を発した際に脳から筋肉へ送られる微弱な信号を読み取り作動する仕組み。電極となるセンサーは使用者の身体状態に応じて、手足や額、指先などに貼り付ける。

検出された微弱な信号を入力信号として活用し、本体やパソコンを介して、文章作成やナースコールなどの操作が可能となる。音声読み上げ型の出力装置と組み合わせれば、目を閉じたままでも意思伝達ができるという。

昨春に国内3カ所の医療機関で、ALSなどの難病患者15人に対し、筋力低下で既存の伝達装置が使用できなくなった部位により、試験装置を3カ月間、使用してもらったところ、全員が同装置を使った意思伝達ができたという。

希望小売価格は60万円(税抜き)で、今春にも販売予定。障害者福祉支援法に基づく補装具費支給制度で、申請を受けた市町村が認めれば、最大45万円の補助が受けられる。

サイバーダインは「Cyinをさらに進化させ、生体情報の解析や処理を行う研究用途などにも展開し、シリーズ化を目指していきたい」としている。 (松崎亘)

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