2018年2月17日(土)

刀剣スタンプラリー2年目 名刀「光忠」再現作 目玉に

水戸 観光振興、活性化へ期待 中心街にコラボカフェも

「燭台切光忠」の再現作(左)と実物が並んで展示されている=水戸市見川の徳川ミュージアム
「燭台切光忠」の再現作(左)と実物が並んで展示されている=水戸市見川の徳川ミュージアム

オンラインゲーム「刀剣乱舞」に登場したことで注目を浴びた水戸徳川家に伝わる「刀 燭台切光忠(しょくだいぎりみつただ)」の再現作が、水戸市見川の徳川ミュージアムで展示されている。水戸の梅まつり(17日開幕)に合わせてJRなどが開く2年目のスタンプラリーの目玉となる。中心街にはコラボカフェも登場、観光振興や活性化につながっている。 (水戸支社・清水英彦)

■関東大震災
光忠は鎌倉時代に備前国の刀工「光忠」が制作した。伊達政宗が家臣を切った時に近くにあった燭台まで一緒に切った逸話があり、名称の由来となった。伊達家から水戸徳川家に譲られた。

江戸時代の水戸藩下屋敷で、明治維新後は小梅邸と呼ばれた水戸徳川家の本邸が、1923年の関東大震災で被災した。刀剣倉に収納されていた光忠も焼け黒ずんでいる。高熱で溶けた金が刀身に付着している。

2015年1月にゲームが配信され光忠がゲーム内に登場すると、「刀剣女子」の注目を集めた。ミュージアムは同年から公開を始めた。

水戸藩8代藩主斉脩(なりのぶ)が1823年に命じて編さんした「武庫刀纂(ぶことうさん)」には所有する刀を詳細に写生した図が記載されている。

ミュージアムはこの書物などを基に光忠などを再現するプロジェクトを2016年に開始した。長野県無形文化財保持者で刀匠の宮入法広さんが光忠を担当した。映りと呼ばれる模様の再現に苦労したという。10日のトークイベントで宮入さんは「武器としての実用性を考えた設計になっていた。再現作には魂を吹き込んだ」と振り返った。

ミュージアムでは1月20日から、実物と再現作を並べて展示。スタンプラリーの開始を待たずに大勢のファンが集まっている。

プロジェクトでは徳川家康が関ケ原の戦いで帯刀した「太刀 児手柏(このてがしわ)」も再現した。

■新企画が増
JR水戸支社は梅まつりに合わせ、17日から3月25日まで、アニメ「続『刀剣乱舞-花丸-」とコラボした「花丸遊印録」スタンプラリーを開催する。地元施設と協力して昨年から始めたイベントで、大勢の刀剣ファンが訪れた。アニメはBS11、インターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」などで放映されている。

今年は駅のデコレーションや特急列車のラッピング、駅弁など新企画を増やしており、同支社の担当者は「光忠の再現作の展示が目玉となる。アニメの上映期間と重なっており、今年も集客が見込める」と話す。「首都圏から水戸の観光地へ誘客する着地型観光に力を入れている」と街活性化に期待を寄せる。

水戸市内のコラボカフェは光忠をイメージしたメニューを用意する。注文した人にコースターがプレゼントされる。

参加するのは、ベックスコーヒーショップ(水戸駅)、Procafe(三の丸)、Village310(天王町)、好文カフェ(千波町)、ME-EAT(南町)の5店。

昨年も参加したProcafeは、ミュージアムの依頼で通年で特別メニューを提供している。コーヒーに金粉をまぶし光忠の雰囲気を表現している。店頭にファンが描いたイラストを展示するなど「聖地」となっている。昨年のスタンプラリーの時期には店頭に行列ができた。

埼玉県から来た会社員女性は「単にスタンプを集めるのではなく史跡巡りを兼ねており、歴史を学ぶことができるのが楽しい」とスタンプラリーの魅力を分析した。

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