2018年3月5日(月)

筑波山ジオパーク 再認定へ活動本腰

ガイド養成やツアー充実

ジオパークの認定ガイドに修了証が授与された=つくば市役所
ジオパークの認定ガイドに修了証が授与された=つくば市役所

貴重な地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」に認定された筑波山地域ジオパークが、活動の充実に本腰を入れ始めた。推進協議会は案内役のジオガイドの認定やツアーの充実、事務局体制の強化などを目指す。県内の茨城県北ジオパークが全国で初めて認定を取り消されたことを受け、まずは2020年の再認定に向けて、取り組みを活性化させたい考え。 (土浦つくば支社・綿引正雄)

■ガイド42人認定
「毎日筑波山を見ていても、地質のことは何も知らなかった。ガイドとして学んだことを正確に伝え、自分も楽しんでやりたい」。つくば市役所で2月18日に開かれた筑波山ジオの認定ジオガイドの講座修了式。ガイドに認定された石岡市の笹沼美智子さん(59)は思いを語った。推進協市民活動部会長の高田正澄さん(66)は「勉強会を続け、認定ガイドを中心に市民にもジオの面白さを広めていければ」と見据える。

ガイド養成講座は昨年11月〜今年1月、ジオパークの概要や案内方法、ジオサイト(名所)の現地学習を行った。42人が認定され、開催中の筑波山梅まつりをはじめ、催しやツアーで専門ガイドとして案内役を務める。

これまでも養成講座を開いたものの、内容が専門的過ぎて参加者も少なかった。今回は、内容を分かりやすくするなど工夫して応募者を増やした。今後もガイドの事後研修や新規参加者向けの講座を行い、一般向けのツアーを毎月開きたい考え。推進協会長の五十嵐立青市長は「市民がジオパークの素晴らしさを伝えることで、次につながる」と期待を込めた。

■実行計画を修正
推進協は、県北ジオの認定取り消しの原因を分析し、現在の体制の改善策を検討している。県北ジオは拠点施設がなく、ジオサイト保全戦略や事務局体制、連携の弱さが指摘された。筑波山ジオでも同様の課題があることから、これらを強化する新たな実行計画(修正案)を作っている。

20年の再認定を見据え、ガイドブックの作成▽ガイド付き旅行商品作り▽学校での学習機会や教材作り▽ジオサイトのデータベース作成▽各市への拠点施設の設置-などを示した。さらに、ジオサイト説明板のデザインを統一し、専門機関との連携も進める。

■自治体で温度差
運営面では、構成市間で温度差も見られる。推進協は事務局強化策として、つくば市の本部に各市から専任職員を派遣するよう提案したものの、人材不足を理由に難色を示す市もあり、一枚岩になっていない現状もある。

五十嵐市長は「事務方としては大変危機感を持っている。再認定を得るためには、市民の盛り上がりとともに事務局強化が重要」と理解を求めた。

推進協に関わる産業技術総合研究所の小玉喜三郎特別顧問は「連携や透明性ある運営は、認定時に比べると大分良くなっている。当ジオパークは筑波山が中心にあり、連携しやすいのが利点。理念をもっと共有し、来年に向けて一踏ん張りできれば」と指摘した。

★筑波山地域ジオパーク
筑波山系や霞ケ浦を中心とし、つくば、土浦、かすみがうら、石岡、笠間、桜川の6市で構成。2016年9月に全国41番目で日本ジオパークに認定された。巨岩や珍しい地層、貝塚などのジオサイト(名所)は26カ所ある。

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