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【震災7年】被災の教訓、後世に 県庁で資料展示

県が集めた東日本大震災関連の写真や資料の展示が始まった=県庁
県が集めた東日本大震災関連の写真や資料の展示が始まった=県庁


東日本大震災の発生から7年を迎えるのを前に、県が集めた震災の記録や資料の展示が8日、水戸市笠原町の県庁2階の県民ホールで始まった。大震災の記憶や教訓の風化を防ぎ、後世に伝承するのが狙い。会場には、地震で止まったままの時計や被災状況を伝える写真などが展示されている。15日まで。

県は2015年度から、震災の記録や資料の提供を県民や企業、関係機関などに呼び掛け、5万点以上が寄せられた。会場には、地震発生から津波、液状化の被害、避難行動、復旧・支援活動の様子まで一連の流れをまとめたパネルを展示。被害状況を収めた写真をはじめ、市町村作成の記録集や県民の体験談なども展示している。

今回、県は会場内に初めて弔問記帳所を設けた。毎年3月11日に執り行ってきた県主催の追悼式典を取りやめ、より多くの県民と思いを共有できる場にしようと記帳所を設けた。記帳した筑西市の男性は「震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を表する。まだまだつらい思いをしている人がいると思うと涙が出る。私はこうして生きていることを幸せに思う」と話した。

県の担当者は「多くの方に震災の記憶に触れてもらい、後世に引き継いでほしい」とした。午前8時半(10、11日は午前9時半)〜午後5時15分。3月11日は国主催の追悼式典を県庁2階の県政シアターで放映する予定。  (朝倉洋、写真は根本樹郎)

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