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6年生、下級生と給食 「思い出忘れない」 今月閉校のつくば・北条小

お別れ給食会を楽しむ北条小の児童ら=つくば市北条
お別れ給食会を楽しむ北条小の児童ら=つくば市北条


「ありがとう北条小」-。統合による閉校で今月末に143年の歴史に幕を下ろすつくば市立北条小(松本義明校長、全校児童201人)で15日、最後の卒業生となる6年生が下級生と一緒に給食を食べる「お別れ給食会」が開かれた。児童らは学年の壁を超え同じテーブルで昼食を共にし「みんなで食べた給食を忘れない」と、母校との最後の思い出に浸った。

同小は4月開校の施設一体型小中一貫校・秀峰筑波義務教育学校(同市北条)に統合される。お別れ給食会は、北条小教員が企画。校内の給食の時間に1〜6年生が一緒に給食を食べる機会をつくり、残り少ない同小での生活の中で、食事をしながら同小への感謝の気持ちを持ってもらおうと開いた。

同小は1874年に無量院というお寺を校舎にして開校。1929年に現在の場所に校舎が建ち、47年に町立北条小となった。先月24日には「お別れ式」を開き、関係者約500人が集まる中、児童が学校の歴史などを発表した。

下級生との最後の時間を楽しんだ同小6年の杉田一平君(12)は「もうすぐ閉校だけど、楽しく食べた給食の思い出は、大人になっても覚えていたい」と話した。(高阿田総司)

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