2018年4月6日(金)

VRやMRを授業導入へ 水戸の典和ゼミナール

機器装着 可視化で理解力向上

MRを装着し、体験授業をする生徒たち=水戸市千波町
MRを装着し、体験授業をする生徒たち=水戸市千波町

水戸市千波町の進学塾「典和進学ゼミナール」(相川貴史塾長)は、仮想現実(VR)や複合現実(MR)の機器を授業に導入し、問題の“見える化”に乗り出す。東京大の学生との共同開発により、9月ごろにも社会(歴史)や化学のコンテンツを完成させる予定で、将来的には高校受験や大学受験に対応する全教科の作成を目指す。進学塾の授業へのVR、MR導入はほとんど例がないとみられ、先行して体験した生徒からも「記憶に残りやすい」などと好評だ。

VRやMRは授業の導入部分で活用。機器を装着すると、歴史の授業では、さまざまな時代にタイムスリップできる。江戸時代末期の1860年に発令された「五品江戸廻送令」については、江戸城内で幕臣らと議論を深め、最終的に自らの考えを選択。ただ暗記するのではなく、時代背景や理由なども体感しながら知識を蓄えることができる。

目に見えないものが多い化学の授業では、原子、磁力、速度、音波などを視覚化することで、生徒の理解力向上に役立てる。

ゲーム感覚で楽しく学べるVRやMRに手軽に触れてもらおうと、本格導入に併せて、塾の1階部分を無料のカフェに改装し、授業の空き時間にゲームをはじめ、ロボット・プログラミング教室、バーチャル英語、スポーツなどのVR観戦ができるスペースとする。

本格導入を前に、MRで元素記号や太陽系を体感した県立水戸一高1年の安藤小町さんは「教科書とは違って、体験することでとても記憶に残りやすい」と笑顔。同緑岡高2年の熊田菜摘さんは「動きがあるので分かりやすい。ミクロサイズになって人体や生物の構造を見てみるのも面白い」と話した。

運営会社の金谷建史社長は「水戸から新しい塾の形を提案していきたい」と意気込んでいる。(小室雅一)

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