2018年4月6日(金)

岩瀬日大高の女子3人 ロケット制作に情熱

全国大会優勝へ試行錯誤

理科室でモデルロケット開発に取り組む3人=桜川市友部
理科室でモデルロケット開発に取り組む3人=桜川市友部

桜川市友部の岩瀬日大高の女子生徒3人が「モデルロケット」開発に奮闘している。モデルロケットは、火薬エンジンを使用し時速約180キロで打ち上げる模型ロケットで、安全な宇宙教育教材として世界的に親しまれている。3人はエンジンの仕組みなど基礎知識を学びながら、オリジナルのロケット制作に挑戦。5月につくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開かれる全国大会で優勝を狙っている。

3人は、いずれも3年生の17歳で、佐藤真希さんと仙波未帆さん、貝塚章花さん。同校で初めて取り組むモデルロケット開発に挑戦している。

同校は科学教育ベンチャー「リバネス」(東京)が募集する、理工系に興味がある女子中高生を対象にしたプログラム「ガールズ・ロケットリー・チャレンジ」に応募。参加3校のうちの1校に選ばれた。半年ほどでロケットを開発し、5月19日の全国大会に挑むプログラムだ。大会で最高到達高度やパラシュートを仕込んだ機体の滞空時間などを競う3競技に出場する。

参加生徒を校内で募り、3人が手を挙げた。「単純に楽しそうだったし、高校生のうちに何かに挑戦したかった」と仙波さん。仙波さんに誘われ、同じクラスの2人が加わった。

プログラムは昨年10月から始まり、講習会や全国大会の見学、中間発表などを行ってきた。火薬を使うため打ち上げにはライセンスが必要で、モデルロケット資格4級も取得した。

3人は部活を終えた午後6時ごろから理科室で作業する。モデルロケットは金属以外の材料を使えば自由に改良・開発できる。機体は競技によって異なるが、長さ20〜30センチほど。ほとんど100円ショップで購入できる材料を使っているといい、機体には樹脂で固めた和紙を採用した。重さや角度、強度などを変えて試行錯誤する。下校は午後8時すぎ。3人とも「思っていたより難しいし、地味な作業ばかり」と言うが、へこたれない。

3人を指導する吉田邦孝教諭は「詰め込み型ではなく、実体験を伴う教科横断型の道草的学習を支援できたら。物づくりを知り、学びに向かう力が備わるといい」と見守る。

3月17日には同校の校庭で2回目の打ち上げ会が開かれ、実際にロケットを飛ばした。「前回からの改良点は?」「打ち上げでは何を確かめたい?」-。理工系の研究者でもある同社員らが立ち会い、鋭い質問を投げ掛けられた。研究室さながらのやりとりに、佐藤さんは「最初は怖いなと思ったが、質問されて気付くこともある。慣れてきたし、逆に言ってもらえると助かる」。

打ち上げを終え、反省や改善点がいくつも挙がった。「大変だけど、飛ぶと楽しいし、達成感がある」と貝塚さん。仙波さんは「大会を前に焦りもあるが、やらなきゃいけないことをしっかり頑張りたい」と気を引き締める。3人は「目標は優勝」と口をそろえ、開発にまい進している。 (平野有紀)

最近の記事

全国・世界のニュース

2019 年
 1 月 20 日 (日)

メニュー
投稿・読者参加
サービス