2018年4月14日(土)

鬼怒川・小貝川減災対策協 避難行動、理解深めて

流域小中生に教材キット

マイ・タイムラインについて学ぶための小中学生向け教材「逃げキッド」を示す国交省下館河川事務所の職員=筑西市二木成
マイ・タイムラインについて学ぶための小中学生向け教材「逃げキッド」を示す国交省下館河川事務所の職員=筑西市二木成

子どもたちに大規模水害時の避難計画について理解を深めてもらおうと、市町や県、国などで構成される「鬼怒川・小貝川上下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会」は、小中学生向けの防災学習の教材セット「逃げキッド」の配布を開始した。茨城・栃木両県の鬼怒川・小貝川流域で進められている、水害時の個人単位の避難計画「マイ・タイムライン」の普及加速が狙い。

同協議会事務局のある国交省下館河川事務所(筑西市)は2017年9月、常総市などの講座やイベントで教材の断片的な活用を開始。同年度の利用者約2千人の感触を踏まえ、一つの封筒に詰めた教材一式を「キット」として提供することにした。水害に関する小中学生向け教材開発は「全国でも例がない」と言う。

封筒にはA3サイズとA4サイズのチェックシートや資料、A5サイズ9ページのヒント集などが納められている。水害に至るまでの天候変化や河川増水の状況、地形のリスク、避難に必要な備品、避難所の位置や避難路などについて理解を深め、確認作業を行える内容。イラストやクイズを用い、子どもにも興味が持てるよう工夫が凝らされている。

「逃げキッド」の名称は、道具一式の「キット」に子どもの「キッド」を重ね合わせ、さらに鬼怒川・小貝川流域の方言で「逃げ切るぞ」を「逃げきっど」と言うところから名付けたという。地域の防災活動は小学校単位のコミュニティーが担っており、教材を通した大人への「マイ・タイムライン」の理解の広がりも期待されている。

同事務所調査課の星尾日明課長(30)は「教員や保護者会などから『良い教材だ』と反響をいただいている」とし、「河川や天候という面からは理科、歴史からの側面では社会科でも活用できる可能性がある。教育現場の開発にも役立ててもらえれば」と話している。

同教材の「使い方ガイド」の動画もネットで公開された。ホームページはhttp://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00285.html

教材は鬼怒川・小貝川流域の小中学校が配布対象。費用は無料。問い合わせは同事務所調査課(電)0296(25)2171
(冨岡良一)

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