2018年4月17日(火)

国体まで1年半、啓発強化 認知度5割強に危機感

ねば〜る君なども登場して盛り上がった茨城国体開催600日前イベント。写真左下は大会マスコットキャラクター「いばラッキー」=2月9日、県庁
ねば〜る君なども登場して盛り上がった茨城国体開催600日前イベント。写真左下は大会マスコットキャラクター「いばラッキー」=2月9日、県庁

来年秋に迫った茨城国体と全国障害者スポーツ大会に向けて、県が両大会の情報発信や啓発活動を強化し、認知度アップに奔走している。最新の県政世論調査で、茨城県開催を知っていると答えた県民が5割強にとどまったためだ。県は「決して高くない数字」と危機感を強め、約1年半後の開催機運醸成に向け、さらなるPR強化を図る考えだ。 (報道部・朝倉洋)

■地域にばらつき
2017年度の県政世論調査によると、「国体も茨城県開催も知っている」と答えたのは54・6%で、前年度調査(41・6%)と比べて13ポイント上昇した。しかし、依然として県民の半数近くが開催を知らない状況を示し、県国体・障害者スポーツ大会局は「(調査時の開催2年前としては)決して満足できる数字ではない」と、さらなる周知徹底の必要性を挙げる。

地域別にみると、「国体も茨城県開催も知っている」と回答したのは、県北が前年度調査と比べて約18ポイント増の67・2%、県央は約4ポイント増の62・8%、鹿行も約11ポイント増の55・3%と高かった。一方、県南48・2%、県西42・9%と、いずれも前年度比で約10ポイント上昇したものの、5割弱にとどまった。

認知度の地域間のばらつきが、前回調査から解消には至っていない現状も浮き彫りになった。

■あの手この手
県は昨年度、認知度アップ作戦を展開。県内外のイベントで特設ブースを設けてアピールしたり、公式マスコットキャラクター「いばラッキー」の露出を増やして視覚的な宣伝効果を狙ったりしたほか、県内の大学生や高校生らによる広報ボランティアのキャンペーン活動も計125回(17年12月末現在)実施した。

官民連携の取り組みも進んだ。県内の鉄道やバス会社の協力で両大会をPRするラッピングを施したバス計8台を運行するほか、関東鉄道常総線取手-下館間ではラッピング列車も走る。今後も台数を増やす方針で、PR強化を図る。

2月には、協賛企業などと連携した開催600日前記念イベントが県庁で開かれ、4日間で延べ約2300人が来場。県南西地区で認知度が低いことから、各市町村や地元の商業施設とタイアップし、重点的なPR活動にも取り組んだ。

そのほか、大会イメージソング「そして未来へ」のカラオケ全国配信、ポロシャツやネクタイなど企業とのコラボ商品も開発。テーマに掲げる「県民総参加」の実現に向け、あの手この手で認知度アップや開催機運醸成に努めている。

■オール茨城
本年度はさらなる機運醸成を目指し、広報活動や県民運動などの事業費約1億1400万円を当初予算に盛り込んだ。併せて、同局職員を昨年度比32人増の計106人体制とするなど組織を強化し、約1年半後に向け準備を加速させる。

広報活動では、200人を超える広報ボランティアを活用したPR活動を継続するほか、市町村の文化プログラムを通して茨城県の魅力を県内外に発信する。イメージソングや国体ダンスは、県内学校での体育の授業や運動会で採用(17年6月末現在415校)するほか、教員向け研修などを通して一層の普及を図る。

県民の参加意識を高めようと、県民運動にも力を入れる。来県者を迎える花いっぱい運動では、学校や自治会などの協力で、全ての市町村で花苗を育成し、各競技会場周辺などに飾る。

同局は「大会成功に向け“オール茨城”で効果的な広報活動を展開したい」としている。


■2019茨城国体の認知状況(2017年度県政世論調査)

国体も茨城県開催も知っている 54.6(41.6)
国体は知っているが、茨城県開催は知らない 27.9(41.3)
国体も茨城県開催も知らない 17.3(16.7)



◎国体も茨城県開催も知っている
◆地域別
県北 67.2(49.0)
県央 62.8(58.7)
鹿行 55.3(44.6)
県南 48.2(33.4)
県西 42.9(32.2)
◆性別・年齢別 男性  女性
18〜29歳 35.0  35.6
30〜39歳 43.4  45.6
40〜49歳 47.6  63.4
50〜59歳 62.9  60.6
60〜69歳 60.3  52.9
70歳以上 61.8  55.0

※単位は%。カッコ内は前回2016年度調査

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