2018年5月16日(水)

笠間市と独・ラール市 「菊祭り」の絆永遠に

友好都市締結、交流促進へ

友好都市締結の協定書に署名した山口伸樹市長(右)とボルフガング・ミュラー市長=ドイツ・ラール市(笠間市提供)
友好都市締結の協定書に署名した山口伸樹市長(右)とボルフガング・ミュラー市長=ドイツ・ラール市(笠間市提供)

笠間市は、「菊祭り」を縁に2007年から交流を続けているドイツのラール市と友好都市締結した。現地で13日に行われたセレモニーで、笠間市の山口伸樹市長(59)とラール市のボルフガング・ミュラー市長(66)が協定書に署名。山口市長は11年の歩みを振り返り「ミュラー市長との間で築かれた信頼関係は永遠で、絆をさらに深めていきたい」と語った。両市は今後、文化や教育、スポーツなど幅広い分野で交流を促していく。


ドイツ南部のラール市は、フランスとスイスの国境に近く、中世の城壁に囲まれた美しい街並みが残る。人口は約4万6千人。秋には、ドイツ国内では唯一の菊の祭典が開催されている。10月下旬から11月中旬の期間中は国外からも観光客が訪れ、例年30万人近い人出でにぎわう。

両市の交流は、07年11月にラール市の菊祭りが10周年を迎えたのを記念し、同市が笠間稲荷神社の伝統ある菊人形と菊花の展示を依頼したことで始まった。以後、両市長や菊祭り関係者らが互いを表敬訪問し合い、絵画展などの芸術イベントを開催。昨年10月にはラール市の園芸担当者や菊職人らが同神社で菊の大作りの研修を受けるなど、友好都市締結への機運を育んできた。

ラール市立博物館で行われた調印式には、笠間市から山口市長をはじめ、石松俊雄市議会副議長、本間敬笠間観光協会長ら12人が出席。在ミュンヘン総領事館の木村徹也総領事も同席した。ラール市からは政財界の関係者ら74人が臨んだ。

ミュラー市長は「友好都市締結をきっかけに、今まで以上により友好な関係を築き、お互いが協力し発展していきたい」と歓迎。

和服姿で調印式に臨んだ山口市長は「新たな歴史の一ページとなった。ラール市は商業施設を集約させたり、古いお城を有効活用したりするなど、素晴らしいまちづくりを実践している」とたたえ、「少子高齢化や人口減少など笠間市が抱える課題に対して、ご助言をいただければ」と語り掛けた。

この後、両市長が友好都市締結の協定書に署名した。また、交流の一環として、笠間市の陶芸家、井上英基さんが制作した緑色の大鉢と、ラール市ゆかりの画家が花やチョウをモチーフに描いた絵画が、両市長を通じて交換された。(沢畑浩二)

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