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薬物検査にヒト型ロボ「まほろ」 筑波大など開発、22年五輪採用目指す

ドーピング検査を自動で行うヒト型ロボット「まほろ」=つくば市春日
ドーピング検査を自動で行うヒト型ロボット「まほろ」=つくば市春日


筑波大は23日、スポーツの国際大会で選手の薬物使用の有無を調べるドーピング検査用のヒト型ロボットを公開した。産業ロボットを応用し、プログラムにより自動化する。ドーピング検査は、各国の技術者が五輪などの大会ごとに人海戦術で行っているが、人為的ミスが起きやすい。ミス防止や効率化に貢献しようと同大は世界で初めて検査ロボットの研究開発を進めていた。検査精度を高め、2022年の冬季五輪や国際大会での採用を目指す。

公開したのは、ヒト型ロボット「まほろ」。産業技術総合研究所発ベンチャーのロボティック・バイオロジー・インスティテュート(RBI、本社東京)と共同で、同大が昨年4月に研究開発を開始。基盤技術を確立しており、実用化を目指している段階だ。

ロボットは腕が2本あり、15カ所駆動する。実験室内に設置され、センサーやプログラムにより、血液の遠心分離や冷凍といった決められたドーピング検査の作業を行える。

機体は国内メーカーの産業ロボットを使い、RBI社が検査動作を調整し、同大がスポーツ医学などの分野で参画する。

ドーピングは近年、薬物の飲用にとどまらず、遺伝子を操作して能力を強化する方法が増加。検査は作業量も多く高い技術が求められる。検査は国際大会ごとに開催国の検査機関が手作業で行う。膨大な作業が集中するため、ミスが起きやすいという。これに対しロボットは24時間稼働し、省力化が図れる。検査手順も全て記録できるためミスや不正を防げる。

開発に携わる産総研研究者の夏目徹さん(56)は「人的ミスや不正の防止、作業やコストの削減につながる」と強調。同大国際産学連携本部の内田史彦教授(65)は「医学や体育系がある大学の専門性を生かして貢献したい」と話した。 (綿引正雄)

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