2018年5月25日(金)

茨城関係3件、日本遺産不認定  肩落とす関係者

「残念」「再挑戦を」

【AD】

文化庁は24日、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」として新たに13道県の13件を認定した。第4弾となる今回で計67件となった。新たな日本遺産は神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。自治体から申請があった76件の中から有識者が選んだ。一方、茨城県の牛久、古河、結城の3市がそれぞれ他県と共同申請していた3件はいずれも不認定となった。

牛久、古河、結城の3市の関係者は同日、いずれも不認定となった結果に「残念」などと口をそろえ、落胆の表情を浮かべた。

「牛久シャトー」などワインに関わる文化財を山梨県甲州市と共同申請していた牛久市の根本洋治市長は「期待が大きかっただけに非常に残念。今後の対応については、結果を精査し検討していく」とコメントした。牛久シャトーを所有するオエノンホールディングス(東京)の牛久シャトーカンパニー、川口孝太郎物販部長兼営業推進部長は「認定されると思っていたので、とても残念」と唇をかんだ。その上で「不認定の理由を十分に吟味して、できるならもう一度挑戦したい」と再起を願った。

事業を中心となって推し進めてきた同市教育委員会文化芸術課の木本挙周(たかちか)主査は「申請をきっかけに甲州市との交流が生まれたのは成果」と前向きに受け止めた。同市との関わりについて「ワインの里つながりで、今後もイベントなどを通し交流を続けていきたい」と話した。

牛久市の日本遺産協議会のメンバーで、市商工会青年部の入江秀夫部長は「青年部としても一市民としても残念でならない。機会があれば、もう一度チャレンジを」と再申請に意欲を示した。

古河市は4県6市町で本州最大の湿原の渡良瀬遊水地に絡んで申請したが、昨年に続き認定を受けることができなかった。前回は足尾銅山鉱毒事件と闘った田中正造の史跡と絡めて申請。今回は公害の“負のイメージ”を外し、水と共存しながら育まれてきた地域の歴史や文化、史跡を、豊かな湿地資源と結び付けてアピールしていた。

同市の針谷力市長は「誠に残念。今後については、関係市町と共同歩調して進めていきたい」とのコメントを発表した。

結城市は友好都市盟約を結ぶ栃木県小山市と申請した結城紬(つむぎ)が不認定。結城市の前場文夫市長は「不採択と残念な結果となったが、今後も両市で結城紬のPRを連携していく」とした。
(秋葉凌、溝口正則、平野有紀)

全国・世界のニュース

2019 年
 1 月 16 日 (水)

メニュー
投稿・読者参加
サービス