2018年6月5日(火)

筑西のタイプアート作家・渡辺さん 風景や花、新画集出版

23日から記念展 原画を公開

4冊目となる画集「おっこ」を刊行した、タイプアート作家の渡辺良子さん(右)=筑西市甲
4冊目となる画集「おっこ」を刊行した、タイプアート作家の渡辺良子さん(右)=筑西市甲

不自由な体ながら足の指を使ってタイプアートを制作している、筑西市甲の渡辺良子さんが、新作65作品を集めた画集「おっこ〜タイプアート201-265作」を出版した。収録された作品には、渡辺さんが旅行で見てきた風景、筑波山や四季の花々などが思い入れたっぷりに描かれている。

渡辺さんは1983年から作家活動を始めた。「肢体不自由児・者の美術展」などを中心に発表を続け、国内的にも高い評価を得ている。2009年には筑西市から市民栄誉賞が授与された。「おっこ」は渡辺さんの幼少期からの愛称だ。

タイプアートは、電動タイプライターを用いて「◎」「の」などの記号や文字を紙に打ち、絵画を描くアート。赤、青、黒など計8色の記号や文字を使い、打つ回数を重ねて濃淡をつける。制作は膨大な時間が必要とされ、根気がいる。画集は4冊目になる。

今回の画集には08年〜17年に制作された作品が収録されている。表紙は、筑西市が姉妹都市を結ぶ岡山県高梁市の備中松山城。その他、広島原爆ドームや東京駅、新歌舞伎座、筑西市のマスコットキャラクター「ちっくん」を描いた作品もある。特に赤坂離宮「迎賓館」の作品(タテ65センチ、ヨコ220センチ)は、486時間かけて描かれた大作だ。

作品解説も自身でワードプロセッサーを使い書いた。題材の風景を訪れた時の思い出が逐一記され、読み応えがある。「迎賓館」の解説には「この作品を最後に引退しようと決めた」と記されているが、渡辺さんは「気持ちに区切りをつけたいだけ。絵は今後も描き続けたい」と意欲を示した。

また、画集刊行記念展覧会が23日から、筑西市役所スピカ庁舎地下1階の多目的ホールで開かれ、画集の原画が公開される。「私の頑張りを見てほしい」と渡辺さん。会期は7月1日まで。入場無料。

画集はA4判、61ページ。価格は1800円(税込み)。展覧会期間中、同庁舎1階のコンビニ店でも販売される。問い合わせはギャラリーおっこの室(電)0296(22)5500。(冨岡良一)



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