2018年6月5日(火)

古河・友愛記念病院 診療情報、スマホで確認

関東初 治療方針の理解促進

内視鏡の検査画像が表示されたタブレットを手にする友愛記念病院の加藤奨一院長=古河市東牛谷
内視鏡の検査画像が表示されたタブレットを手にする友愛記念病院の加藤奨一院長=古河市東牛谷

古河市東牛谷の友愛記念病院(加藤奨一院長)は4日、患者が自らの診療情報をウェブ上で閲覧できるサービスを始めた。導入は全国の医療機関で5番目となり、関東では初めて。患者はスマートフォンやタブレット、パソコンなどを使い、診察やレントゲンなどの画像、処方薬、健康診断結果などをいつでも確認できる。病院側は情報を共有することで、治療方針に関する患者との認識の違いを埋める手段になると期待する。


サービスは、医療機関向けの支援ツールを提供するメディカル・データ・ビジョン(東京都)が開発した。同社は病院から送られた電子カルテや検査画像などのうち、病院が許可した情報をウェブ上に公開。送られたデータは今後、医療機関や製薬会社に匿名で提供される。

利用できるのは、診療情報の二次利用に同意した患者のみ。同病院でカードを発行後、専用のウェブサイトでIDとパスワードを入力すると、診療情報や検査画像のほか、健康診断の結果や体重、血圧などの記録が見られる。

患者は自分の情報を基に疑問点などを医師に質問したり、生活習慣の改善などに役立てたりできる。別の医療機関でのセカンドオピニオンなどの資料となる。IDやパスワードを教えることで、遠方にいる家族と情報を共有することも可能。スマホなどがない利用者は、院内に設置された端末から情報を印刷できる。

カードには、決済機能も備わっており、患者が希望すれば、同病院に限り医療費の支払い方法について、後払いや分割払いを自由に選択できる。

同病院は、地域がん診療連携拠点病院に指定されている、県西地域の中核病院の一つ。治療に際し患者と同じ目線に立つ理念を掲げていることから、両者が診療情報を共有する有効なツールとして導入を決めた。

同病院は同日、記者会見を開き、加藤院長や同社の浅見修二専務が出席。加藤院長は治療方針について「医療を提供する側と、患者や家族との誤解は多い」とした上で、「(双方の)溝を埋める一助になれば」と期待感を示した。浅見専務は「(サービスを通じて)患者中心の医療を成し遂げられれば」と強調した。 (溝口正則)

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