2018年6月14日(木)

慶喜はコーヒー愛飲家 日誌、資料から逸話紹介

松戸・歴史館斎藤館長 水戸・弘道館で講演会

徳川慶喜とコーヒーについて考えた特別講演会=水戸市三の丸の弘道館
徳川慶喜とコーヒーについて考えた特別講演会=水戸市三の丸の弘道館

最後の将軍、徳川慶喜とコーヒーの関係を探る特別講演会が10日、水戸市三の丸の弘道館で開かれた。慶喜の弟で水戸藩最後の藩主・徳川昭武や慶喜の資料を展示する千葉県松戸市戸定歴史館の斎藤洋一館長が、明治維新後の静岡時代、慶喜が徳川宗家(東京)に至急コーヒーを届けてくれるよう依頼したことが日誌に書かれており、コーヒー愛飲家だったことを紹介した。

斎藤館長は「徳川慶喜邸日誌は職員の業務日誌のようなものだ。コーヒーの発送依頼、到着記録が書かれている」と説明。1897年には「御用コーヒーのうち一升ほど小包にて到着」との記述があることも示した。

将軍時代の67年、大坂城で英、仏、オランダ、米の4カ国の公使を招き、フランス料理のフルコースを提供し最後にコーヒーを出した逸話を献立史料を基に解説。「兵庫開港を迫る外国に対応していた。外交行事を成功させる必要があった」と時代背景を説明した。

英公使の報告には「外国人に対する友好的意向だけでなく、高級の能力と人を引きつける行動・外観にもすてきな印象を得た」と記されており、幕府存亡がかかった外交を成功に導いたことを紹介した。

サザコーヒーの鈴木誉志男会長は大坂城で出されたコーヒーについて、「焼きが強いフレンチローストだろう」と話した。「この時代はインドネシア産コーヒー豆の黄金時代だった。インドネシアの豆と推理できる」と語った。しかし、80年代にコーヒーの病気が発生しジャワコーヒーは衰退したという。

会場では同社が販売する「徳川将軍珈琲」が参加者に提供された。(清水英彦)

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