2018年7月8日(日)

災害弱者の対応確認 つくばで救護訓練 聴覚障害者ら初参加

訓練で手話通訳者(中央奥)の通訳で手当てを受ける聴覚障害者=つくばカピオ
訓練で手話通訳者(中央奥)の通訳で手当てを受ける聴覚障害者=つくばカピオ

大規模災害時にけが人に優先順位を付けて救護する日本赤十字社県支部主催の医療救護訓練が7日、つくば市竹園のつくばカピオで開かれた。聴覚障害者や外国人ら災害弱者と呼ばれる人たちが初めて参加し、手話通訳士や語学通訳のボランティアらが医療スタッフとともに対応を確認した。

訓練は、災害時に円滑な救護活動ができるよう、毎年実施。水戸赤十字病院と古河赤十字病院の医師や看護師らによる医療チームや、地元消防本部などから約150人が参加した。

震度6強の地震で、多くの死傷者が出たとの想定で実施。災害現場のけが人を病院に搬送するまでの手順を確認した。負傷者の重症度や緊急性によって治療の優先順位を決めるトリアージや応急処置を行った。

筑波技術大(同市)に通う聴覚障害者の学生6人も参加し、手話通訳が付き添う中、けが人役で医療救護措置を受けた。産業技術学部2年の亀田怜史(さとし)さん(20)は「通訳がいたので自分の気持ちを伝えることができた。実際の災害現場では通訳なしでも、携帯電話のメモ機能で伝えるような対応をしたい」と感想を話した。中島幸則准教授は「救護側に聴覚障害者の救護の大変さを理解してもらえた」と指摘した。

外国人対応で通訳を行った女性は救護側に「通訳がいなくても最低限の英会話スキルは身に付けてほしい」と注文を付けた。

全体のまとめ役を務めた日赤災害医療コーディネーターの坂野康人医師は「災害弱者の対応は課題。コミュニケーションや、通訳の確保を考えていきたい」と語った。(綿引正雄)

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