厳戒、異例の門出 茨城県内入社式中止、動画で訓示
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、新年度が始まった1日、新社会人が茨城県内企業の仲間入りをした。各社とも感染防止のため、入社式などを中止して訓示をビデオメッセージで行ったり、席の間隔を広めに取って入社式を開催したりするなど異例の対応を見せ、新年度の風景は例年と大きく様変わりした。
入行式を中止した常陽銀行(水戸市)では、新入行員123人が各配属先で、笹島律夫頭取の訓示のビデオメッセージを視聴した。冒頭、笹島頭取は「皆さんの健康や安全面などを最優先に検討した結果、(入行式を)中止とさせていただいた」と理解を求めた。
本店営業部では新入行員4人が視聴後、保原幸弘部長から辞令を受けた。水戸市出身の蓮沼優さん(22)は「式がなくなって残念だが、気を引き締めて頑張りたい」と力を込めた。
日立製作所も都内で予定していた入社式を中止し、東原敏昭社長のビデオメッセージを約650人の新入社員向けに配信した。
ほかにも入社式などを中止した企業は多く、県信用組合(水戸市)は、渡辺武理事長の祝辞を記した色紙を各配属先で新入職員52人に配布した。
一方、入社式や辞令交付を行った企業は感染防止策を徹底した。
つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道はTX守谷駅で新入社員39人が参加して入社式を実施。出席者全員がマスクを着用、役員らも含め会場の席の間隔を広めに取り、部屋の窓を開け放すなど厳戒態勢を取った。
同社によると、客と接する機会の多い鉄道マンとして感染症に関する責任と自覚、危機管理の徹底を促すため、開催に踏み切ったという。辞令交付を運輸、技術両部の代表者1人ずつに限るなど式も簡素化した。
柚木(ゆのき)浩一社長は「新型コロナウイルスの影響で客足は激減しているが、いずれ戻ってくる。健康管理、行動に責任を持ってほしい」と訓示。新入社員宣誓を行った潮来市出身の運輸部、箕輪駿さん(22)は式後、「自分の身を守ることがお客さまの安全につながる」と自覚を新たにした。
京成百貨店を運営する水戸京成百貨店(水戸市)は入社式を行わず、新入社員30人を6人ずつ5グループに分けて辞令交付を行った。12人が入社したワンダーコーポレーション(つくば市)も入社式を例年の半分程度となる30分ほどに短縮し、式後の役員との昼食会も取りやめた。
感染拡大は新人研修にも影響を及ぼした。
筑波銀行(土浦市)は新入行員58人に対し、事前に研修資料を配り、3日まで自宅待機とした。例年1カ月ほどかけて行う宿泊での研修も5日間に短縮し、初日の6日に生田雅彦頭取の訓示や辞令配布を行う。
総合商社の関彰商事も新入社員95人の配属を13日に延期し、それまでは自宅待機としてウェブサービスを活用した「eラーニング」などに取り組ませる。
入行式を中止した常陽銀行(水戸市)では、新入行員123人が各配属先で、笹島律夫頭取の訓示のビデオメッセージを視聴した。冒頭、笹島頭取は「皆さんの健康や安全面などを最優先に検討した結果、(入行式を)中止とさせていただいた」と理解を求めた。
本店営業部では新入行員4人が視聴後、保原幸弘部長から辞令を受けた。水戸市出身の蓮沼優さん(22)は「式がなくなって残念だが、気を引き締めて頑張りたい」と力を込めた。
日立製作所も都内で予定していた入社式を中止し、東原敏昭社長のビデオメッセージを約650人の新入社員向けに配信した。
ほかにも入社式などを中止した企業は多く、県信用組合(水戸市)は、渡辺武理事長の祝辞を記した色紙を各配属先で新入職員52人に配布した。
一方、入社式や辞令交付を行った企業は感染防止策を徹底した。
つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道はTX守谷駅で新入社員39人が参加して入社式を実施。出席者全員がマスクを着用、役員らも含め会場の席の間隔を広めに取り、部屋の窓を開け放すなど厳戒態勢を取った。
同社によると、客と接する機会の多い鉄道マンとして感染症に関する責任と自覚、危機管理の徹底を促すため、開催に踏み切ったという。辞令交付を運輸、技術両部の代表者1人ずつに限るなど式も簡素化した。
柚木(ゆのき)浩一社長は「新型コロナウイルスの影響で客足は激減しているが、いずれ戻ってくる。健康管理、行動に責任を持ってほしい」と訓示。新入社員宣誓を行った潮来市出身の運輸部、箕輪駿さん(22)は式後、「自分の身を守ることがお客さまの安全につながる」と自覚を新たにした。
京成百貨店を運営する水戸京成百貨店(水戸市)は入社式を行わず、新入社員30人を6人ずつ5グループに分けて辞令交付を行った。12人が入社したワンダーコーポレーション(つくば市)も入社式を例年の半分程度となる30分ほどに短縮し、式後の役員との昼食会も取りやめた。
感染拡大は新人研修にも影響を及ぼした。
筑波銀行(土浦市)は新入行員58人に対し、事前に研修資料を配り、3日まで自宅待機とした。例年1カ月ほどかけて行う宿泊での研修も5日間に短縮し、初日の6日に生田雅彦頭取の訓示や辞令配布を行う。
総合商社の関彰商事も新入社員95人の配属を13日に延期し、それまでは自宅待機としてウェブサービスを活用した「eラーニング」などに取り組ませる。