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《新型コロナ・影響》感染経路の調査優先 3保健所、一部異動凍結 つくば、潮来、竜ケ崎

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新型コロナウイルス感染者が多い地域の保健所について茨城県は1日、予定していた職員の人事異動を一部凍結し、当面の間延期した。対象はつくば、竜ケ崎、潮来の各保健所。これにより感染症に対応する職員を3保健所で計7人増やし、感染経路や濃厚接触者の調査などを優先する。

保健所別の内訳はつくば3人、竜ケ崎1人、潮来3人。異動の留保や、本庁などへ異動となった職員を保健所に駐在させる形で確保した。3保健所に新たに配属となる職員の人事は予定通り発令した。

3保健所を巡っては、つくば保健所ではつくば市の介護老人保健施設で入所者ら5人(3月31日時点)の陽性が判明。竜ケ崎保健所ではJAとりで総合医療センター(取手市)の入院患者6人(同31日時点)が感染し、いずれもクラスター(感染者の集団)が発生した可能性が高い。

潮来保健所では、集団感染が起きた千葉県東庄町の障害者福祉施設に関し、神栖市と行方市、潮来市に住む職員ら計11人(同31日時点)の感染が判明。同保健所で濃厚接触者の把握などを進めている。

保健所は住民からの相談対応のほか、管内で感染者が発生した場合に患者の入院調整や行動歴の聞き取り、濃厚接触者の調査などを担う。3保健所とも患者数の増加に伴い人手不足感が高まっていた。

県は「感染状況は日々変わり先が読めない。延期期間などは臨機応変に対応する」としている。

また、県は中核市以降に伴い1日開所した水戸市保健所に、同日付で獣医師と薬剤師、保健師の職員3人を派遣した。(戸島大樹)

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