茨城・常陸太田「山のカフェ」 里山整備 木材で食器製作も

参加者が木を囲むようにして樹皮を持ち、息を合わせて引っ張りあげて剥がした=常陸太田市西河内中町
参加者が木を囲むようにして樹皮を持ち、息を合わせて引っ張りあげて剥がした=常陸太田市西河内中町
茨城県常陸太田市西河内中町にある就労継続支援B型事業所のカフェ「山のcafe sasahara」は、同カフェ近くの里山で、初めて「皮むき間伐」を行った。自分たちでできる里山の整備や活性化に取り組むとともに、今後、木を材料とした食器類などの製作も予定している。

皮むき間伐は、木々の水分が多い夏場に木の樹皮だけを剥ぎ、立ったままゆっくりと枯らして1年後に伐採する方法。年齢を問わずに作業ができ、自然に乾燥されるため、ひび割れが少なくなるという。

1年後に伐採する木を材料にして、同カフェで働く障害者らと一緒に、カフェで使う食器類や販売する製品をデザインして、製作するまでを目指す。

作業は8月30日に行われ、カフェの関係者や山の管理に興味のある人など約20人が参加。皮むき間伐に取り組むグループ「きらめ樹 常陸」(ひたちなか市)の阿部正美さんらが指導役を務めた。

作業では森の健康状態の見方や木の高さの測り方などを習い、1区画50平方メートルほどのエリアを設定し、エリア内の木の幹回りを測って皮むきの対象となる木を選定。鎌で樹皮に傷を付け、竹のヘラを差し込んで樹皮の一部を剥がし、参加者が木を囲むようにして剥がれた樹皮を持ち、息を合わせて引っ張ると高い所では約10メートルまで剥がれた。

来年1月から県北地域おこし協力隊として活動する大花佑次さん(37)は「林業にも取り組みたいので参加した。こういう方法も知って新鮮に思えた。よりよい木や森をつくっていければ」と額に汗をにじませていた。

山のcafeのサービス管理責任者の菊池真澄さんは「カフェ近くの里山が荒れてしまうので自分たちで何かできなかと思い企画した。少しずつ山に光が入り、間伐した木々を使って製品を作ったり、山の活性化につながれば」と話した。

荒れた里山を整備しながら、切り出した間伐材を使って、SDGs(持続可能な開発目標)の考えに沿った使い捨てでなく、長く使える製品を作っていきたいという。

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