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茨城県近代美術館 入館者400万人達成 開館34年目 水戸の藤井さんに記念品

県近代美術館400万人目の入館者となった藤井貞好さん(右から2人目)=水戸市千波町
県近代美術館400万人目の入館者となった藤井貞好さん(右から2人目)=水戸市千波町


茨城県近代美術館(水戸市千波町)が20日、入館者400万人を達成した。1988年10月1日の開館から34年目での到達となった。記念の400万人目となったのは水戸市、自営業、藤井貞好さん(76)。親族らと訪れた藤井さんは「(親族らに)県近代美術館を見せたいと思って来た。びっくりした」と笑顔で喜びを語った。

400万人達成は、同日午後1時ごろ。館内でセレモニーが開かれ、藤井さんに企画展の図録や同館オリジナルグッズなどの記念品が贈られた。北海道釧路市に住む親族らを連れて来た藤井さんは「美術館の素晴らしさを伝えたかった」と話した。

同館は日本と西洋の近代美術を中心にさまざまな作品を紹介。これまで約190回の企画展を開いてきた。入館者は93年5月に100万人、2000年6月に200万人、09年11月に300万人を達成した。

セレモニーでは森作宜民県教育長が関係者を代表し「400万人達成は、訪れ、応援してくれた皆さんの支援のたまもの。今後も県民が文化芸術に親しめるような企画展や事業を実施していく」とあいさつした。

同館では現在、企画展「若冲と京(みやこ)の美術 京都 細見コレクションの精華」を開催中。「奇想の画家」として人気の高い江戸時代の絵師、伊藤若冲の作品15点を展示しているほか、室町時代の国指定重要文化財を含む日本美術の名品を紹介している。会期は6月12日まで。

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