◆2018年10月◆

息遣い伝える絶妙露出

茨城新聞紙上フォトコンテストでは年に一度10月に限りテーマを決めて作品を募集しています。今年のテーマは「道・小径(こみち)」。審査会には133点の力作がそろいました。

最優秀賞は根芝一夫さんの「夕陽(ゆうひ)の中の散歩道」です。犬の散歩をする男の子と男性を、夕暮れ近いオレンジ色の光の中で捉えました。ピンと張ったリードと犬の力強い歩みが動感を生み、「道」を感じさせます。逆光の難しい光ですが、美しいラインライト(輪郭光)に加え、人物が完全にシルエットにならない露出も絶妙で、息遣いまでも聞こえてきそうです。

優秀賞は滝本金雄さんの「田圃(たんぼ)に続く小径」と飯田正弘さんの「ちょっと待ってね」です。

「田圃に続く小径」は、一面に咲くヒガンバナをモチーフにしました。被写界深度を浅めにして強調された自転車が、花畑の中にひと筋の小径があることを伝えています。「ちょっと待ってね」は、イチョウの落ち葉を掃いてできた小径。階段に腰掛けている女性が小径が伸びるのを待っているように見え、ユーモラスです。

上位入選作品に共通しているのは、作品の中に物語性を盛り込んでテーマに一工夫を加えている点です。想像力をかき立てる写真は見ていて楽しいですね。(写真映像部)



「夕陽の中の散歩道」 根芝一夫(古河市)
ペンタックス 18〜135ミリ f7.1 1/320秒 ISO400=古河市




「田圃に続く小径」 滝本金雄(牛久市)
キヤノン 70〜200ミリ f4 1/1000秒=常陸太田市


「ちょっと待ってね」 飯田正弘(常陸太田市)
ニコン 24〜120ミリ f8 1/640秒 ISOオート=常陸太田市




「おいらの横断歩道」 佐藤邦夫(東海村)


「晩秋の林道」 早坂仁(小美玉市)


「花道」 望月森雄(常陸大宮市)


「ラウンドアバウト」 佐藤武美(高萩市)


「昔話の小径」 鈴木治雄(常陸大宮市)


「大雪の朝」 盛田守(城里町)


「祭り橋」 川村昇司(水戸市)


「湖面の道」 大和田健(筑西市)


「未来へ」 平沢徳孝(常陸太田市)


「秋風を浴びながら」 佐々木敏勝(日立市)

2018 年
 12 月 17 日 (月)

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