◆2020年4月◆
緻密に計算、映画のよう
今月は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、身近な桜や、家族をテーマにした作品などを中心に170点が寄せられました。
最優秀賞は高瀬一仁さんの「今日から家族に」です。夕日に染まった満開の桜の下で記念撮影する2組の男女。娘さんか息子さんがご結婚されたのでしょうか。写真に込められた物語性が、見る人の想像力をかき立てます。緻密に計算された映画のワンシーンのような作品です。
優秀賞には三輪京三さんの「神宿る海」と小沢浩さんの「朝市のばあちゃん」が選ばれました。「神宿る海」は大洗海岸の神磯鳥居。多くのカメラマンがモチーフにする人気スポットですが、月明かりに稲妻が加わったことで稀有(けう)な作品に仕上がりました。
「朝市のばあちゃん」は旅先での出会いの楽しさがストレートに伝わってくるスナップ。会話が弾んだのでしょう。自然で魅力的な笑顔が引き出されています。(写真映像部)
「今日から家族に」 高瀬一仁(大子町)
ソニー 70〜200ミリ f5 1/500秒 ISO1000=大子町
「神宿る海」 三輪京三(水戸市)
ニコンD850 24〜120ミリ f9 23.9秒 ISO400=大洗町
「朝市のばあちゃん」 小沢浩(水戸市)
ニコンD500 18〜200ミリ f4 1/640秒 ISO800=石川県
「春風の子ら」 小形佳昭(水戸市)
「咲き誇る春の香り」 萩谷正男(常陸大宮市)
「力走」 溝口一郎(行方市)
「静寂と群青」 平賀豊彦(城里町)
「門の向こうは春」 袴塚優人(水戸市)
「夕帆」 宮城和夫(石岡市)
「春爛漫〜花びらは流れて〜」 桜井孝(常総市)
「春の小川」 山口定夫(常総市)
「山里の春」 大和田健(筑西市)
「春を告げる炎」 根芝一夫(古河市)