◆2022年 4月◆
予測的中、好機捉える
今月は、雪から桜、こいのぼりまで、季節の移り変わりを一気に感じる作品がそろいました。いつもより多い191点の応募がありました。
最優秀賞は太田典男さんの「感動の出会い」です。雪が降った朝の石切山脈。張り詰めた空気感が漂う岩肌と、雪化粧した木々を映す水面、その背後にのぞく朝日に赤く染まった山並みが印象的な作品です。構図とシャッターチャンスが見事です。作者は、雪が降ったら紅白のコントラストがさぞ美しいだろうと、機会をうかがっていたそうです。よい写真を撮るためには想像力が不可欠です。予測が的中し、思い通りの景色が目の前に広がった瞬間は、まさに「感動の出会い」だったに違いありません。
優秀賞には和田浩司さんの「想いよ!届け」と広瀬泰成さんの「雪桜吹雪」が選ばれました。「想いよ!届け」は、ウクライナ国旗色の青と黄色にライトアップされたアーチ形の屋根を見上げる人たち。後ろ姿をローアングルから写すことで、反戦の想いを表現しています。時宜にかなった作品です。
「雪桜吹雪」は、木の枝に積もった雪が風に舞い散る様子から桜の花吹雪を連想しました。意図的にカメラのホワイトバランスを変えることで、独自の風景写真に仕上げました。(写真映像部)
「感動の出会い」 太田典男(笠間市)
シャープ スマートフォン f2.2 1/120秒 ISO129=笠間市
「想いよ!届け」 和田浩司(日立市)
オリンパス 12~40ミリ f4・5 1/60秒 ISO5000=日立市
「雪桜吹雪」 広瀬泰成(水戸市)
オリンパス 12~40ミリ f4 1/1600秒 ISO200=水戸市
「400年の時を経て」 桜井孝(常総市)
「ファミリー」 冨永幸男(城里町)
「春遠のく」 橋本寛文(水戸市)
「母衣打ち」 佐藤邦夫(東海村)
「偕楽園光の梅まつり」 石嶋智雄(結城市)
「追憶」 大島一郎(鹿嶋市)
「あまびえちゃん」 西口邦彦(石岡市)
「夜明けの釣人」 村山進(高萩市)
「家族」 佐々木敏勝(日立市)
「鯉なびく亀城公園」 野口忠雄(取手市)