◆2022年 5月◆

筑波山麓の風景 明快に

今月は、晩春から初夏の県内を切り取った風景を中心に、祭事やイベントを題材にした作品も多く寄せられました。先月を上回る204点の応募がありました。

最優秀賞は古谷宣夫さんの「五月の風」です。青空に浮かぶ白い雲、新緑の筑波山、元気に泳ぐこいのぼりの群れ。タイトル通り、爽やかな風を全体から感じます。右下に畑仕事をする人の姿を入れ、構図のバランスも取りながら、「この季節の筑波山麓の風景を1枚で表したらこうなる」とでも言うような写真に仕上げました。単純明快、見ていて気持ちのいい作品です。

優秀賞には飯田正弘さんの「お花見」と広瀬泰成さんの「夜枝垂れ」が選ばれました。「お花見」は、満開の桜を背景に馬を引く男性。逆光気味に差している光が印象的です。人馬が花をめで、語らっているようにも見え、静かにゆっくり時間が流れているような雰囲気が写し込まれています。

「夜枝垂れ」は、筑西市・延命寺のライトアップ。ぬれた石段に映る水鏡を取り込み、シダレザクラの艶やかさを引き立てています。f16まで絞ることで、ライトの光条をアクセントにしているのも技ありです。(写真映像部)



「五月の風」 古谷宣夫(つくば市)
ソニー 20ミリ f10 1/250秒 ISO200(PLフィルター)=つくば市




「お花見」 飯田正弘(常陸太田市)
ニコンD800 24~120ミリ f7・1 1/300秒 ISO200=常陸大宮市


「夜枝垂れ」 広瀬泰成(水戸市)
パナソニック 14ミリ f16 15秒 ISO200=筑西市




「ブルーの世界」 望月森雄(常陸大宮市)


「朝露に輝く」 桜井孝(常総市)


「至福の目覚め」酒寄英紀(筑西市)


「プレゼント」 溝口一郎(行方市)


「傾注する」 袴塚優人(水戸市)


「同じ光・風・思い」 野口晴重(土浦市)


「春の休日」 上田俊一(小美玉市)


「ひと時の笑顔」 川村昇司(水戸市)


「名残の惜春」 桧山正義(那珂市)


「薫風に舞う」 村山進(高萩市)

2022年 5月