◆2022年 9月◆

鋭い感性、命吹き込む

今月は、身近なイベントや年中行事、季節の風物詩などを中心に、151点の力作が寄せられました。

最優秀賞は村山進さんの「夕影のフリスビー」です。夕日に照らされた広場に大きく長く伸びるタワーの影。大胆に切り取られた光と影のコントラストに、フリスビーをする2人が絶妙に配置され、写真に命が吹き込まれています。日常の一こまを写したものですが、どこか心象風景のような雰囲気を持った作品です。作者の感性の鋭さが際立っています。

優秀賞には大和田健さんの「街灯り」と望月森雄さんの「波立つ」が選ばれました。「街灯り」は、笠間市上空に打ち上げられた花火。市街地を見下ろすアングルで撮影することで、花火の美しさと、それを見上げる人々の営みを感じさせる写真に仕上げています。

「波立つ」は、最近人気のウオータースポーツ、サップを楽しむ人たちと、水面にできた波紋。5人の配置が写真にリズムを作り出しています。構図感覚に優れた作品です。(写真映像部)



「夕影のフリスビー」 村山進(高萩市)
キヤノン 24~105ミリ f8 1/800秒 ISO800=日立市




「街灯り」 大和田健(筑西市)
キヤノン 24~105ミリ f8 15秒 ISO100(NDフィルター)=笠間市


「波立つ」 望月森雄(常陸大宮市)
ニコン 70~200ミリ f8 1/180秒 ISO400(PLフィルター)=常陸大宮市




「僕に頂戴」 溝口一郎(行方市)


「先祖を想う」 袴塚優人(水戸市)


「大吉とでた」 古谷宣夫(つくば市)


「霧に浮かぶ山々」 会田孝志(小美玉市)


「天空を駆ける」 佐々木敏勝(日立市)


「海辺のテラス」 上田俊一(小美玉市)


「地蔵盆」 綿引勝春(大子町)


「居場所」 佐藤邦夫(東海村)


「湖畔の休日」 夕田盛利(鹿嶋市)


「秋蕎麦、咲く」 平沢徳孝(常陸太田市)

2022年 9月