JA常陸「ゆずこんにゃくゼリー」仏に輸出拡大狙う 農家所得向上に期待:茨城新聞

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2020年1月15日(水)
JA常陸「ゆずこんにゃくゼリー」仏に輸出拡大狙う 農家所得向上に期待


【写真説明】
JA常陸の「ゆずこんにゃくゼリー」=常陸太田市大里町



JA常陸(常陸太田市山下町)が企画販売する菓子「ゆずこんにゃくゼリー」がフランス・パリでお目見えした。JAグループ茨城として初めて、フランスへの商品輸出を実現。原材料には、農家らが庭先で栽培する自家用のユズが使われている。日本特産のユズを使った加工品の海外輸出を増やしたい考えで、同JAは「農家の所得向上につながれば」と期待する。

ゆずこんにゃくゼリーは3年前に発売し、県内のJA直売所で取り扱ってきた商品だ。ユズの香りが口の中に広がる爽やかな味わいのゼリーで、パウチの個包装で1個18グラム、1袋6個入り150円前後で販売している。フランスには船便で輸出し、昨年12月上旬から日系スーパー5店舗で360袋が並んだ。

原材料のユズは常陸大宮市や常陸太田市、大子町内の農家らが生産。同JAでは、こんにゃくゼリーを製造販売する群馬県内の会社に全量を卸している。各農家が消費し切れずに余ったユズを活用しようと、同社へ販売を始めたのが10年以上前。当初は農家約80人で始まったものの、ユズ加工品の需要が国内外で高まっていることを受け、現在では約180人に増えた。同JAのゆずこんにゃくゼリーは同社に製造を委託している。

JA全農いばらきでは2018年、タイのバンコクで開かれた食品見本市にゆずこんにゃくゼリーを出品。味の評価は良かったが、価格の高さがネックとなり契約には至らなかったことからJA常陸は商品を改善。原材料や個包装の素材を見直してコストを削減し、賞味期限を伸ばした。その後、昨年9月にタイ・バンコクへ初めての輸出が決まり、現在は他国との交渉が進むなど好調だ。JA全農いばらきは「今の商品の形に変えてから流れが変わった。バイヤーが興味を持つようになった」と手応えを話す。

ユズ加工品の海外需要の高まりに、JA常陸営農部直販課の高星広之課長は「発売当初は輸出まで考えていなかった」と振り返る。ゆずこんにゃくゼリーの19年の製造量は前年の2倍になった。高星課長は「庭先のユズ採取だけでなく生産につながり、県北地域の遊休農地の解消や中山間地域の活性化を図れたらいい」と話している。(大貫璃未)




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