家庭に眠る8ミリ映像を映画に 笠間で3月22日完成上映会:茨城新聞

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2020年1月17日(金)
家庭に眠る8ミリ映像を映画に 笠間で3月22日完成上映会
「昭和の記憶」共有へ製作


【写真説明】
映像を視聴する催しで、参加者5人(左側)から撮影当時の様子を聞くスタッフ=2019年12月、笠間市下市毛



家庭に眠る8ミリ映像を掘り起こし、映画としてよみがえらせるプロジェクトが、笠間市内で進められている。地域コミュニティーの存続が危ぶまれる中、映像を通じて「昭和の記憶」を共有し、住民同士の絆を強めるのが狙いという。3月の上映会に向けて、映像の編集や音入れ、関係者へのインタビューなどが行われている。

同プロジェクトは「カサマノシネマ」と銘打ち、市企画政策課が主体となっている。同課によると、市民から寄せられた8ミリフィルムは108本。昭和30年代から50年代にかけての地域の祭りや運動会、家庭の行事などが、タイムカプセルのように収録されていた。

長野県安曇野市を拠点に地域映画の製作を手掛ける三好大輔さん(47)が監修を務め、東京から笠間に移住した映像クリエイターの森下征治さん(45)をはじめ、作家やイラストレーターなど各分野の専門家がプロジェクトに協力。映像製作の研修を受けた大学生や高校生もボランティアとして携わっている。

三好さんは「家庭で眠っている8ミリフィルムは、人同士の結び付きが強かった昭和の貴重な記録。映像には時間軸を過去から現在にもってこられる力がある。活動を通じて笠間の現在、過去、未来をつなげ、地域を元気にしたい。また若い世代が主体的に地域映画製作に携わることで、郷土愛が芽生え、世代間の理解が深まる」と思いを語る。

昨年12月中旬、市内の集会所で、プロジェクトの一環として、寄せられた映像を視聴する催しがあった。

参加者は、映像を提供した高桑みつ江さん(81)や、近隣の住民。映像は1970(昭和45)年に高桑さん一家が笠間稲荷神社のしめ縄作りをした時のもの。しめ縄を神社に納めるため、街中を搬送する様子まで撮影され、参加者の郷愁を誘っていた。

高桑さんは「幼い子どもたちを撮ったものもあったが、あえて地域の行事の映像を提供した。完成した映画が住民全体の思い出になれば」と期待を寄せた。

完成上映会は3月22日、笠間市立笠間公民館で開催。問い合わせは笠間市企画政策課(電)0296(77)1101
(沢畑浩二)




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