「ヤマザクラの腐朽が進行」真壁高生が調査報告 桜川・磯部:茨城新聞

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2020年1月17日(金)
「ヤマザクラの腐朽が進行」真壁高生が調査報告 桜川・磯部
保護保全提言、交雑懸念も


【写真説明】
桜川磯部稲村神社の磯部亮宮司と大塚秀喜市長に調査報告書を手渡す真壁高生徒=桜川市役所大和庁舎



ヤマザクラの名勝地として知られる桜川市磯部の磯部桜川公園と桜川磯部稲村神社の景観を守ろうと、県立真壁高校(桜川市)の生徒による調査結果報告会が15日、同市役所大和庁舎で開かれ、同校3年生5人が2019年度に取り組んだ同所のサクラの「初期診断書」を、大塚秀喜市長と桜川磯部稲村神社の磯部亮宮司(61)に手渡した。

調査は16年度に始まり4回目で、今回はサクラ41本を調査。報告書では「腐朽が進行し、枯れ枝のある樹木が多い」と指摘し、「保護対策・保全処置などが必要」などと提言した。ヤマザクラとソメイヨシノの交雑懸念も示された。

同公園と同神社には約700本のサクラがあり、うち約300本が「桜川のサクラ」として国の天然記念物に指定されている。同校は同市との連携協定に基づき、授業の一環として同公園・同神社の約4.7ヘクタールのサクラを調査。これまでの4年間で、計259本を初期診断した。

19年度の調査には、同校環境緑地科3年の大川内友浩さん(18)、大川内友哉さん(18)、笠倉駿介さん(17)、関口敬太さん(18)、野口太輔さん(17)の5人が参加。7、9、10月の4日間、樹木医の古谷孝行さん(51)の指導を受けながら、樹高や幹回りの太さ、病害虫や腐朽などを1本ずつ確認し、それぞれ「カルテ」を作成した。

生徒を代表し、関口さんは「高校生として精いっぱい地域貢献できることを考えている。地域を知り、地域について愛し、地域のために貢献していく努力をしていきたい」と話した。

報告書を受け取った大塚市長は「ヤマザクラ保全活用計画を策定したが、皆さんの調査は大変重要な役割を担っており、計画実現へ大きな力となっている。素晴らしい報告書をまとめていただき、ありがとう」と感謝した。(冨岡良一)




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