筑波実験植物園 「カンアオイ」生態紹介 国内外36種展示:茨城新聞

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2020年2月19日(水)
筑波実験植物園 「カンアオイ」生態紹介 国内外36種展示


【写真説明】
国内外36種のカンアオイが一覧できる=つくば市天久保



貴重な植物カンアオイを紹介する展示会「不思議な植物、カンアオイ」が、つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で開かれている。日本固有種が最も多い植物の仲間で、国内外36種を展示。昆虫をにおいで招き寄せて受粉する面白い生態を解説している。29日まで。入場無料。

カンアオイの仲間は国内50種、台湾や中国を含め計62種が確認されている。国内では北海道を除く低い山の広葉樹林を中心に分布。県内では筑波山に生息している。高さ10〜20センチと低く、地面近くに緑や紫色の地味な花を咲かせる。常緑性で、寿命は20〜30年と長い。

花は花弁がなく、つぼ状のがくの中に雄しべと雌しべがあり、独特のにおいを発する。ハエをおびき寄せ、花粉を運ばせて受粉する。園芸用に過剰に取られて数を減らし、多くが環境省レッドリストの絶滅危惧種になっている。

鹿児島県の奄美諸島に固有種が集まり11種が自生。展示では、大きさがさまざまなほか、尖閣(せんかく)列島で採取した種を含め珍しい花が見られる。科博の奥山雄大研究員は「同時にいろんな種を見られる。南西諸島の雰囲気を味わい、においも嗅いで楽しんでほしい」と話した。(綿引正雄)




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