日立 空き店舗活用、高校生の活動拠点に 交流スペース、3月開所:茨城新聞

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2020年2月21日(金)
日立 空き店舗活用、高校生の活動拠点に 交流スペース、3月開所
銀座通り商店街 明秀日立高生や市民有志企画


【写真説明】
高校生の活動拠点「ひたちマチラボidea」のオープンに向け床にペンキを塗り、改装作業を進める高校生と市民有志たち=日立市鹿島町



日立市鹿島町の日立銀座通り商店街の一角に3月15日、空き店舗を活用した高校生の新たな活動拠点「ひたちマチラボidea(アイデア)」がオープンする。人通りの少ない街中に若者がいつでも立ち寄れる場所を創出しようと、地元の明秀日立高の生徒と市民有志が立ち上がった。地域住民との交流や自習ができるスペースとして開業するため、店舗の改装作業を進めている。

きっかけは2018年12月に行われた商店街の清掃イベントだ。高校生が校外で活動できる居場所を求めていた同高2年の太田碧さん(17)=福島県いわき市=は教員の紹介でごみ拾いに参加。商店街を元気にしようと集まった市民有志の圷麻理子さん(41)らと出会い、「若者が地域の人と触れ合える場所をつくり、街のにぎわいにつなげたい」との思いが一致した。

施設は生花店「春秋舎」が倉庫として使っていた3階建ての空き店舗を活用。同社社長で「ひたちぎんざもーる商店会」会長の鵜木賢剛さん(66)が貸し出しを快諾した。

中心市街地として栄えた同商店街は現在、シャッターを閉めた店舗や駐車場が目立つ。鵜木さんは「若い人が歩かない、静かな通りになってしまった。活性化が全体に広がってほしい」と期待する。

昨年5月には同校の生徒と市民など約20人で活動グループ「ひたちマチラボ研究員」を結成。ほぼ毎月1回のペースで、同施設を拠点としたイベントを開催してきた。代表を務める太田さんは「やりたいことが見つからない高校生が自分を探究できる場所にしたい」と話す。

さらに、プロジェクターなどの備品の購入や施設の環境を整えるため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを実施。2カ月で約100万円が集まった。

開業準備は昨年12月にスタート。1階約22平方メートルのスペースを生かすため、同グループのメンバーを中心に、床磨きや壁の塗装、机づくりなどに取り組んできた。今月16日には床のペンキ塗りを実施。商店街に足を運んだことがなかったという同校2年の鈴木渓伍さん(17)=日立市本宮町=は「気が付いていないだけで、高校生が楽しめる場所があるかもしれない」と声を弾ませた。

同施設は平日3日間の夜間は自習室として開放し、土日はイベントスペースとして活用する。太田さんは「いろんな方の支援と協力をいただいた。責任感を持って運営し、多くの人に使ってもらいたい」と展望を語った。(湯浅奈実)




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