笠間・旧筑波海軍航空隊の整備費 CF、目標1000万円に到達 戦争の記憶、後世へ:茨城新聞

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2020年2月23日(日)
笠間・旧筑波海軍航空隊の整備費 CF、目標1000万円に到達 戦争の記憶、後世へ


【写真説明】
筑波海軍航空隊の旧司令部庁舎。今後の募金で、屋上に放置されている水道タンクの撤去などを目指していく=笠間市旭町



民間有志の筑波海軍航空隊プロジェクト実行委員会は21日、戦争遺構として笠間市内に現存する筑波海軍航空隊旧司令部庁舎などの整備費を賄うため実施していたクラウドファンディング(CF)で、目標額の1000万円に到達したことを明らかにした。実行委は「多くの支援に感謝したい。戦争の記憶を後世へ伝えるミュージアムとして、恒久保存に向けて最低限の整備ができるようになった」とコメントした。

1938年に建設された旧司令部庁舎は、老朽化のため2011年に取り壊しが決まった。だが、12年に映画「永遠の0」のロケ地となったことで脚光を浴び、所有者の県が建物を実行委に貸し、13年に筑波海軍航空隊記念館としての運営が始まった。その後、笠間市が建物を借り受け、実行委が運営する形になった。18年6月に隣に新展示棟がオープンしたのを機に立ち入りを制限。同年12月に市の文化財に登録された。

一方、建物は戦後に病院管理棟として再利用する際に増改築され、屋上の水道タンクや建物周囲の室外機・パイプ類などは放置されている。玄関自動ドアも故障したままで、建造時と懸け離れた景観になっている。

恒久保存に向けて当時の姿を取り戻すため、実行委は、放置機材の撤去や戦後に増改築された箇所を減築するなどの整備費に充てようと、1月10日からCFで資金を募り始めた。以来、500人近い支援者から善意が寄せられ、21日に目標額の1000万円に到達。これにより、故障した自動ドアを当時風のドアに交換したり、地下要塞を整備するなど最低限の整備ができるようになった。

実行委は期限の4月9日まで募集を継続。収蔵庫(クリーンルーム)の設置や屋上に放置されている水道タンクの撤去などを次の目標にしていく。

実行委事務局長で記念館の金沢大介館長(49)は「整備事業の総額は大きいものになるが、笠間市や県と協議し、優先順をつけて、公立のミュージアムとしてふさわしい整備を行っていきたい」と引き続き協力を呼び掛けている。

CFのサイトはhttps://readyfor.jp/projects/tsukubakaigun(沢畑浩二)




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