《新型コロナ・影響》修学旅行予定通り? 判断迫られる茨城県内公立中:茨城新聞

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2020年3月21日(土)
《新型コロナ・影響》修学旅行予定通り? 判断迫られる茨城県内公立中
秋に変更の動きも

新型コロナウイルスの感染拡大が、春に行われる茨城県内公立中学校の修学旅行に影響を及ぼしつつある。終息がいまだ見通せない中、約2年がかりの計画を予定通り実施するか、日程変更するか、学校現場は厳しい判断を迫られている。秋に日程を変更する動きも一部で出始めた。宿泊先確保などの課題もあり、関係者は「いつまでに決めればいいのか」と頭を抱えている。(水戸支社・前島智仁)

■5県20万人
県内公立中学校の修学旅行は主に5〜6月に行われ、その多くが京都や奈良に向かう。本県を含む関東5県の校長会でつくる「関東地区中学校修学旅行委員会」(関修委)によると、5県の約1300校のうち、9割超に当たる学校の生徒約20万人が、関西方面への修学旅行を今春予定している。

関修委は例年、5県の生徒が利用する公共交通や宿泊施設が同じ時期にかち合わないよう、多くの学校の修学旅行日程を約2年前からJRと調整している。東海道新幹線の専用列車を含めた計画輸送を立案し、混雑分散を図って利用を平準化させている。

水戸市では、市立の全16中学校が毎年5月下旬〜6月上旬に3年生の修学旅行を実施する。新年度の計画輸送日程は2018年11月に決定済み。これに合わせて宿泊施設や観光バスなどの手配を旅行会社に委託するなど、各校が計画を進めてきた。

■計画に影
新型コロナウイルスの感染拡大は、こうした2年がかりの計画に影を落とし始めた。新年度以降も終息が見込めない場合、各校は計画の変更を迫られることになる。

水戸市立第二中では、新3年生の約110人が5月末から京都と奈良に2泊3日で滞在する予定だ。詳細なスケジュールは生徒らがこれから決める。稲野辺親校長は「仮に変更となれば、宿などのキャンセル料金が発生する可能性がある」と危機感を抱く。計画の変更を余儀なくされた場合に備え、委託先の旅行会社に詳細を問い合わせている。

同校では11月ごろから進路決定に向けた三者面談が始まるため、変更するとしても日程は限られてくる。判断までの猶予も少なく、稲野辺校長は「生徒にとって大きなイベント。できる限り予定通りに実現させたいのだが…」と表情を曇らせる。

■宿泊先「逼迫」
現地での宿泊先確保も大きな課題となる。関修委によると、秋は例年、東京都内の公立中学の半数以上が修学旅行を予定している。このため日程を夏休み明けの9、10月に変更しても、宿泊施設の空き具合に不安が出てくる。

県内では県西地域の1校が当初予定の5月から9月に変更を決め、列車の計画輸送や宿泊施設にもめどを付けた。同校の校長は「近隣の学校でも日程を変える方向で検討しているようだ。今後こうした動きが出てくるのでは」と話す。

関修委の守屋勝利事務局長は「計画輸送はJRの協力もあり、日程が変更できる見通しとなっている。ただ、関西では宿泊可能な施設が逼迫(ひっぱく)し、夏から秋にかけて新たに確保することが困難な状況が想定されている」と注意を呼び掛ける。




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