古河で発行の情報誌「ワッセ」、21年間の歴史に幕:茨城新聞

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2020年3月26日(木)
古河で発行の情報誌「ワッセ」、21年間の歴史に幕
ネット普及でニーズ変化


【写真説明】
最後の発刊となった255号(右手前)と歴代のワッセを見詰める鈴木敏雄社長=古河市錦町のオフィス



茨城県を含む5県13市町の情報を発信してきた月刊誌「Wasse(ワッセ)」が、3月号を最後に休刊した。インターネットの普及や読者ニーズの変化を受け、一定の役割を果たしたと判断した。渡良瀬遊水地周辺のイベントや文化情報を発信し続けた地域の情報誌が、惜しまれながら約21年間の歴史に幕を閉じた。

同誌は古河市大手町の鈴木印刷所(鈴木敏雄社長)が発行。1999年1月、当時のグループ会社が創刊した。A5判、約50ページ。各月末に約1万部を古河、結城、坂東、八千代、境、他4県の各市町に無料配布され、3月で255号に達した。

創刊以来、地域で活躍する人物にスポットを当てたコーナー「ヒューマン・トーク」、遊水地の風景写真の絵はがきを収録。地域のイベント情報や文化団体の紹介、各コラム、4こま漫画「ガコちゃん」などを掲載し、広報誌とは違った角度の情報を伝えてきた。

「できることなら続けたかった」と鈴木社長。だが近年は、市民が会員制交流サイト(SNS)などを通じて情報発信できるようになる一方、専属スタッフが高齢となり、40代以下に向けた情報を網羅できなくなったと考え、年度末を機に決断した。

鈴木社長が思い出として挙げたのが、2015年の200号発刊。同誌の節目の表紙を飾るため、地域のご当地キャラクター計44体が勢ぞろいしてくれた。鈴木社長は「多くのスポンサーからもお祝いを頂き、盛り上げてくれた」と振り返る。

支援企業や団体には、先月までに休刊を伝えたという。読者からは「残念」「続けてほしい」との投稿はがきも届いた。鈴木社長は「読者とスポンサーの支え、スタッフの努力でこれまで発行できた」と、地域や関係者に謝辞を述べた。(溝口正則)




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