台風19号で浸水被害の鬼怒商高 小学生に「防災すごろく」 意識向上呼び掛け:茨城新聞

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2020年3月27日(金)
台風19号で浸水被害の鬼怒商高 小学生に「防災すごろく」 意識向上呼び掛け
美術部が作成、絹川小に贈る


【写真説明】
防災すごろくについて説明する渡辺裕明教諭=結城市小森



昨年10月の台風19号で浸水被害に遭い、2015年の関東・東北豪雨に続き2度目の被災となった茨城県結城市小森の県立鬼怒商業高(蒔田巧校長)は、防災・減災教育に力を注いでいる。美術部の生徒14人が小学生向けの「防災すごろく」を作成し、近隣の絹川小に寄贈。「防災すごろく」の提供を通して、地域全体にも防災・減災意識の向上を呼び掛けている。

アクサ生命とユネスコ協会が主催する減災教育プログラムの助成校(助成額10万円)として同高は19年度、さまざまな防災・減災教育を実施してきた。1、3年生を対象に計3回実施した授業では、水害時の避難所に認定されている同市鹿窪のかなくぼ体育館を想定し、避難所運営の模擬体験などを学んだ。美術部が作成した「防災すごろく」もその一環で、既存の「防災かるた」などを参考に、約2週間かけて完成させた。

筑波大学院で防災について研究し、同授業を担当した社会科の渡辺裕明教諭(25)は「近隣の学校にも防災・減災について学ぶ機会を提供しようと美術部の生徒に作成を呼び掛けた」と話す。イラストをふんだんに盛り込んだ計33こまでゴールを目指すすごろくで、「ハザードマップって何だろう?」といった防災にまつわる豆知識を分かりやすく解説する別表も作成した。

寄贈に当たっては、美術部の生徒が絹川小に出向き児童に遊び方などを説明する予定だったが、新型コロナウイルス感染防止のため休校となったことから断念した。渡辺教諭は「生徒が直接手渡すことはできなかったが、避難訓練の際の事前学習として活用したいと絹川小の先生には喜んでいただいた」と振り返った。

「防災すごろく」は鬼怒商業高ホームページでの掲載を検討しており、広く活用を呼び掛けていく。(岡部知江)




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