運転免許証 自主返納、1万人超 19年、茨城県警まとめ:茨城新聞

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2020年3月30日(月)
運転免許証 自主返納、1万人超 19年、茨城県警まとめ
事故増加や支援拡充 前年比2937人増




2019年に茨城県内で車の運転免許証を自主返納した人は1万779人で、初めて1万人を超えたことが29日までに、県警運転免許センターへの取材で分かった。前年の18年に比べ2937人増と大幅に増えた。全国で高齢ドライバーによる重大事故が頻発していることや、各自治体の自主返納者に向けた支援が拡充してきたことなどが一因とみられる。

■右肩上がり

同センターによると、自主返納者数は14年から右肩上がりに増え続けている。14年の4105人と比較すると、昨年は約2.5倍にも膨らんだ。自主返納者の多くは65歳以上の高齢者。昨年の1万779人のうち約97%の1万447人が高齢者だった。

自主返納者が大幅に増えた要因は、昨年4月に東京・池袋で発生した暴走事件だ。当時87歳の男性が運転する乗用車が暴走し、母子がはねられ死亡した。県内では直後の昨年5月、945人が運転免許を自主返納。同月は1カ月間の自主返納者数の最多を更新した。

■40市町村で実施

県内の自治体で自主返納者に対する支援が進んでいることも増加の要因とみられる。14年当時、自主返納者への支援事業を行っていた自治体は約10市町村にとどまっていたが、現在は約40市町村で実施している。

東海村は65歳以上の自主返納者を対象に、タクシー利用券約2万1千円分や同村商工会で使用できる共通金券2万円分などの中から一つを交付する事業を展開。日立市は、バスとタクシーの乗車券計1万円分を交付するなどしている。

同市によると、乗車券の利用申請は年々増加傾向にある。17年度が547人、18年度が569人で、本年度は2月末現在で741人が申請したという。

■不安なら返納を

県警は高齢者の重大事故が増加していることを受け、自主返納の受付窓口を拡充した。以前は同センターと警察署で平日のみの受け付けだったが、16年4月からは同センターで日曜(国民の祝日が日曜に当たるときはその翌日)も申請を受け付け始めた。さらに、17年1月からは交番や駐在所でも申請が可能となった。

同センターの担当者は「返納後の支援が拡充してきているので、少しでも運転に不安を感じたら自主返納を検討してほしい」と呼び掛けた。(海老沢裕太郎)




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