創刊130周年に寄せて 茨城新聞社代表取締役社長・沼田安広:茨城新聞

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2021年7月4日(日)
創刊130周年に寄せて 茨城新聞社代表取締役社長・沼田安広

■地域とともに歩む
茨城新聞は5日、創刊130年を迎えます。これもひとえに読者、県民の皆さまのご支援のおかげであり、厚く感謝申し上げます。これからも日々、紙面の充実に取り組んでまいりますので、一層のご愛読をよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の第4波は沈静化し、ワクチン接種が本格化してきていますが、東京では感染が再拡大しています。早期の収束、経済や暮らしの回復への一助となるよう、引き続き県内情勢を中心に正確な報道に努めてまいります。

本紙は1891(明治24)年7月5日に、自由民権運動家の関戸覚蔵らが創刊。発刊の趣旨で「独立特行の新聞であり、不偏不党、公明正大の筆鋒を振う」と県民のための新聞を目指しました。

明治から大正、昭和、平成、令和へと激動の時代を歩んできた歴史を振り返ると、本紙は地域に支えられ、地域にいささかなりとも貢献してきました。130周年記念事業として防災キャンペーンに続き、本県の近代化に尽力した当社2代目社長、飯村丈三郎の顕彰事業を行っておりますが、本紙連載をお読みいただくと、その一端がうかがえます。

大正期の水戸の大火、戦時中の水戸空襲により、社屋は2度焼失。東日本大震災で被災し、3日間の停電に見舞われました。近年も経営危機がありました。いずれのときも「新聞の責務を果たそう」と諦めず新聞発行を続けました。それができたのは地域の皆さまの支援があったからです。

危機のときこそ、人々は情報を求めます。新型コロナ感染症の流行もしかりです。本紙やインターネット上の茨城新聞ニュースを読む方が急増しました。多くの県民の皆さまのお役に立っているとすれば、これまでの恩に多少なりとも報いることができ、喜びに堪えません。

日本社会は人口減少や少子高齢化、デジタルテクノロジー、グローバル化の進展により、急激に大きく変化しています。コロナ禍が拍車を掛けています。そうした中でも、新聞の使命は変わりません。むしろ、フェイクニュースを含めネット上に情報が氾濫する時代だからこそ、取材活動に裏付けられた事実に基づく新聞情報の信頼性は高く、新聞の役割はますます重要と考えています。

発刊の趣旨や戦後に制定した社是、創刊120周年に掲げた「地域応援宣言」、これらの企業理念を基に、茨城新聞社は地方ジャーナリズムの担い手として、新聞の使命を果たし、県民の幸せと茨城の発展に貢献してまいります。地方創生やSDGs(持続可能な開発目標)達成などの課題に取り組み、次世代に負の遺産を押し付けない、よりよい地域社会づくりに貢献していきたいと念願しております。

本紙のイメージを表現するキャッチコピーは「ずっと 地域とともに」です。これからも地域の皆さまと一緒に歩むメディアであり続けます。




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