《第103回全国高校野球選手権茨城大会》鹿島学園 初の栄冠、歓喜の渦 応援席、手拍子でエール:茨城新聞

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2021年7月27日(火)
《第103回全国高校野球選手権茨城大会》鹿島学園 初の栄冠、歓喜の渦 応援席、手拍子でエール


【写真説明】
甲子園初出場を決め、歓喜する三塁側の鹿島学園スタンド=ノーブルホーム水戸



甲子園出場を懸けた第103回全国高校野球選手権茨城大会決勝が26日、ノーブルホームスタジアム水戸であり、鹿島学園が初の栄冠を手にした。新型コロナウイルス感染防止のため、ブラスバンドや全校応援の禁止など、昨年に続いて異例の大会となったが、優勝が決まった瞬間、鹿島学園の三塁側応援席は一気に熱を帯びた。

鹿島学園の応援席は、約70人の部員と保護者、OBらが陣取り、息の合った手拍子で選手にエールを送った。一回表、いきなり盛り上がった。3点を先制すると、笑顔が広がった。

その後は大黒柱の薮野哲也投手(3年)の力投を祈るように応援した。ストライクを取るたびに、大きな拍手が起こった。父義明さん(55)は「絶対に甲子園に行くという気持ちで気合が入っていると思う。何とかみんなで守り抜いてほしい」と見守った。

最終回、2死から連打を浴び、1点差とされ、やや静まり返りそうになったが、最後の打者を三振に仕留めると、応援席は歓喜の渦に包まれた。

スタンドには多くのOBも駆け付けた。昨夏の独自大会でエースナンバーを背負った穂刈翔希さん(18)は「後輩たちの力を信じていた」と興奮気味に話し、主将だった吉田悠月さん(18)は「初の甲子園出場を決め、すごいの一言。一生に一度かもしれない大舞台で自分たちの力を発揮してほしい」とエールを送った。

■祝福、偉業ねぎらう
甲子園出場が決まった直後、鹿島学園の事務室には、祝福する電話がひっきりなしに鳴り続けた。職員室や事務室からは拍手が湧き起こり、中には涙を拭う職員もいた。夏季講習の合間に優勝を知った生徒たちも、大きな拍手で偉業をねぎらった。

チアダンス部3年の小森友萌香さん(17)は、感染症対策で球場応援に駆け付けられなかったが、休み時間に速報を確認。「同じ学校の生徒として誇りに思う。甲子園へは応援に行きたい」と笑顔いっぱいだった。

午後3時15分すぎ、選手たちを乗せたバスが学校に到着。約100人の保護者や教職員が拍手で出迎えた。甲斐竣介主将が「これからも応援よろしくお願いします」と述べ、部員全員が一列になって頭を下げた。

サッカーの強豪としても知られる同校。一足先にインターハイ出場を決めているサッカー部員たちは「野球部がきつい練習をしている姿をいつも隣のグラウンドで見ていた。それが結果に結び付いてよかった」と喜んだ。

錦織孝一市長は「市内の高校が甲子園に出場するのは初めて。見事、夢の舞台への切符を勝ち取った皆さんの活躍を誇りに思う」とコメントを出した。

■最後まで勝利願う 常総学院、1点に涙
常総学院の応援席では、最後まで勝利を願う大きな拍手が響いた。

控え選手が主体となり、打者が出塁した場面や、得点機など複数の手拍子の種類を準備した。保護者たちも加わり、一体となって応援を続けた。

九回裏に2点を返した場面では、応援席全体が立ち上がり、喜んだ。

結果は1点差で敗れたが、同校5期生で野球部OBの金子正広さん(49)は「先輩たちの汗と涙を見て、後輩たちが甲子園へ行けるように励んでほしい」と願った。




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