【映画】
金子大地、まるで王子様のような自動車教習所の先生を好演 場面写真解禁

映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(9月10日公開)(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会


 黒木華・柄本佑がダブル主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(9月10日公開)より、金子大地演じる自動車教習所の先生・新谷歩が車の中で佐和子(黒木)を見つめる写真2点と、車の前に私服で佇む姿を収めた写真の計3点が解禁となった。



【画像】解禁された新谷先生(金子大地)の場面写真があと2点



 本作は、結婚5年目、夫の不倫に妻が気づいたことから始まる物語。漫画家の佐和子は、新作漫画のテーマを「不倫」にすることに。佐和子の担当編集者・千佳(奈緒)と不倫をしていた俊夫(柄本)は、自分たちとよく似た夫婦の姿が描かれた漫画を見て、「もしかしたらバレたかもしれない!」と精神的に追い詰められていく。さらに物語は、佐和子と自動車教習所の若い先生との淡い恋へ急展開。この漫画は、完全な創作? ただの妄想? それとも俊夫の不貞に対する、佐和子流の復讐なのか!? 恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく…。



 劇中、佐和子と俊夫(柄本)の夫婦は、佐和子の母(風吹ジュン)のケガをきっかけに、しばらく佐和子の実家で暮らすことになる。免許を持っておらず、どこへ行くにもいつも俊夫に送り迎えしてもらっていた佐和子だったが、これを機に教習所に通うことを決意。そこで出会うのが、若くして先生を務める新谷だ。



 はじめは緊張と恐怖心で体がこわばりうまく運転出来ずにいたが、新谷のやさしく熱心な教えにより徐々に上達していく佐和子。それと同時に、たわいのない会話からふたりは少しずつ親密になっていく。教習所に笑顔で通い始める佐和子に不信感を持った俊夫はある日、こっそり覗いた佐和子の漫画の中に教習所の若い先生と淡い恋に落ちていく佐和子そっくりの人物が描かれていることを知り、愕然とする…。



 車の中で佐和子を見つめる写真はいずれも似たカットではあるが、はじめの1点は制服を着て教習所の先生として佐和子を見つめている。それはどこか大きく心を奪われてしまったようなそんな表情にも見える。もう1点は、私服で佐和子と同乗している。その表情は憂い気で何かを訴えかけているようでもあり、二人の関係性の変化が伺える。



 金子のキャスティングについて堀江監督は「ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(19年、NHK)での演技が印象的だった」と明かし、「佐和子の漫画の中のキャラクターとしても描かれる新谷は、より人間味を持たせる上で視線や瞳の動かし方が重要だと思っていた」とした上で「(金子さんは)瞳の揺れ方が特徴的」と高く評価している。



 新谷を演じるにあたり、金子は「台本を読んだ時に、自分にできるのかなというぐらい、僕とは真逆のとても爽やかな役柄だったのですごく悩みました。堀江監督がひとつひとつ丁寧に演出してくださったので、演じ切ることができました」と堀江監督と二人三脚で役柄を作り上げていったという。



 また、車内という密閉された空間と真夏の撮影現場だったということで、「とにかく暑くて大変だった」と撮影時を振り返り、「運転しながらのお芝居が初めてだったのですごく不安だったのですが、黒木さんの人柄やお芝居をしやすい環境を作っていただいたこともあり、安心して演じることが出来ました。黒木さんもマンガやアニメがお好きなので、撮影の合間にはお互いのおすすめの作品の話などで盛り上がりました」と黒木の共演の思い出を話していた。



 もう1点の、明らかに教習車ではない車の前に私服姿で佇むカットとあわせて、そのミステリアスで繊細な表情は一体何を意味するのか、ふたりの恋の行方に期待が高まる写真となっている。



 主演映画『猿楽町で会いましょう』(21年)、『サマーフィルムにのって』(21年)、『私はいったい、何と闘っているのか』(12月公開)など今年だけでも出演作が目白押しの金子は、現在放送中のドラマ『#家族募集します』(TBS)ではシングルマザーとして子育てと仕事に奮闘する木村文乃演じる桃田礼の職場の後輩として、小学校の“先生”役で登場する。更に来年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も控えているなど今後も目が離せない注目の若手俳優のひとり。



 今回、本作で黒木華、柄本佑演じる漫画家夫婦をウソとホンネが交錯するスリリングな心理戦へと導くキーパーソンとも呼べる新谷役を演じて、金子は「実はこういう人だったんだと、ある意味、観客の方を驚かせるような部分を託されていたので、とにかく爽やかな好青年で、まるで王子様でこの世界に実際にいるのかどうか分からないような人物という点を強く意識して演じるように心掛けました」とその心境を明かしている。

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